お母さんが死んじゃった
いつかはこの日がくると思ってた。
でもこんなに早く、あっけなく行ってしまうなんて想像してなかった。
おかあさーん、って、泣いて叫んでも、もうこの物理次元では会うことができないし、答えてくれない。
「私のお母さん」がいないなんて、信じられない。
今聞きたいことは、全部お母さんが知っている。
免許証はどこにあるの?
誰に連絡したらいい?
こんなときどうしたらいい?
ねえ、話きいてよ…
どうしよう、一人になると軽くパニックだ。
それは、父も弟も祖母も母が親しくしていた人も同じだ。
こんなに急にいなくなっちゃうなんて、だれも思ってなかった。
あの時病院に行ってたら、もっと強く行けっていってたら、全部放り投げて会いに来てたら、毎日電話して話してたら…。
母はもっと生きてたのかな?
喜んだのかな?
良かったのかな?
私はすごい心配性だったから、今までならもっとあれこれ口を出してたけど、なんでだか、今回は父に任せようって思ってた。
心配な気持ちが浮かんだら、JUYoして、いつもみたいにあんまりあれこれ先回りしないでいた。
自分の生活に集中していたとも言える。
そんな自分が、今思うとすごく薄情な娘のような気がして、胸が痛い。
母の痛みや苦しみに、自分も付き合わなかったようで、向き合わなかったようで、自分にモヤモヤする。
でも、起こるべくして起きた。母にとってあるべき死の迎え方だったのかもしれないと解釈したい気持ちの私もいる。
それは私の都合の良い解釈だろうか?
そんな話を、父と弟とポツリポツリ話ながら、でも事務的にしなきゃいけないことなんかも進めてる。
瞬間、頭がフリーズしそうになるし、胸が張り裂けそうになる。
おちつけ、おちつけ。
この世で一番怖かったのは、母の死だったのかもしれない。
私にとってみれば、お母さん、私にこんな試練=成長のためのチャレンジをこのタイミングでくれるなんて、凄すぎるよ。
お母さんにとってみたら、どうだったのかな?
私の脳内お母さんは、楽になったよー、としか言ってくらないけれど、何が本当かなんてわからない。
本当や正解を知ることがやるべきことなのかもわからない。
だだ、お母さん、ありがとう、ごめんなさい、愛してます、ゆるしてください…。
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