週末里親のこと。
先月のことですが、二回目の週末里親の預かりをしました。
前回のお子さんとは違う子たちで、また二人同時に。今回は連休だったのと、初日が夕ご飯の時間からだったので、二泊三日でのお泊りでした。
離島ならではの、そしてこのコロナ禍ならではの状況で、今年に入ってから全然家族と会えていない子たちなのだとのこと。(奄美からさらに離島のため、移動の負担や感染のリスクなど色々制限がある)
そして一般宅への外泊は初めてとのことで、お互い最初はちょっとドキドキでした(^^;
里親で子どもたちが来るときはなぜか雨の日が多くて、男の子は外で遊べない分ゲーム持参で家にきます。
前回来た子も、出かけたり、バーベキューしたりとか色々やったものの、やっぱりゲームが一番気になるようで、15分置きくらいに、「ゲームやっていい??」と聞かれました(苦笑)
聞くと施設では時間が決まっているようで(それはそうだと思う)、そこは賢い彼ら、我が家にいる間にできるだけたくさんゲームをして(ポイントが稼げたりするから??)帰ろうと思ったようで、家に着いてからすぐにゲームするしないの攻防が始まりました(笑)
私も旦那さんもあまりゲームにハマった経験がないので、最初は様子を見ていたものの、放っておいたらずーーーーっとゲームをしてそうなので、そりゃあんまりだと、出かけたり、一緒にご飯作ったり、バッティングセンターに行ったり…。
ゲームしていなきゃいないで、子どもたちからはガチャガチャがしたいとか、あれが欲しいとかリクエストがきて、できるできないを一つ一つ精査したり…。
何が正解かはわかりませんが、三日間、色々あれこれ考えたり、試したり、話し合ったりしました。
その内容はともかく…。
いつもは旦那とネコたちのことをちゃちゃっとやったら、後は自分のことに時間や頭を使えていたということの自由さ、ありがたさを、初めて実感しました。
世の中のお母さんたちは、こんなにも自分のことを考えたりやる時間がないのか!!!
そして、子どもと向き合うことにどれだけエネルギーを使っているのか!!!
私は三日間の体験だったけれど、これが毎日でしょ?
その大変さが初めてわかりました。
時間の使い方とか、やりくりとか、そのレベルじゃなく、大人だけの生活とは全然違う生活になる。それは旦那も実感したようで、いつものように仕事のことだけ考えて動けてないじれったさを、私も隣で感じていましたw
そして後日、息子さんがいるお友達と会った時にこの話をしていてふと、
「あ、私も子育ての話に参加できてる!子ども産んでないけど!!しかも毎日育ててるわけじゃないけど!!!」と気づいて、何だか嬉しくなったのでした。
そして、日々子育てをしているママさんたちのことが、少しだけ身近に感じられました。今までは、子どもがいない劣等感からへだたりを感じていたのに…。
だから、全てのことを自ら経験できないにしても、「知る」ってことは大切だなと思います。
知ると、人にやさしくなれる。相手のことを少しでも配慮しようって思える。
これは、今の私の仕事(障害福祉)でも同じことが言えます。
食べ盛りの男の子3人(旦那含む)分の山盛りから揚げ。
それから、前回の子たちもそうだったけれど、基本、家族の情報など詳しいことは特に聞かずに預かります。
私たちから聞くこともありませんが、車に乗ってたり、歩いてたり、ふとした瞬間に子どもたちから何気なく、お父さん、お母さんやお家のことなどの話をしてくれます。
それぞれのお家で状況が違うので、子ども同士でも「へー、そうなんだ」ってなったり、私も、「そうなんだねー」って聞いたり。
ただ、聴くことしかできません。でも、よかったなと思うのは、私はJUYOを知っているということ。
可哀そうとも、大変だったね、とも、何でこの子たちがこんな思いを、とも、感情を乗せずに。
ただ、「そうなんだね」とJUYOしながら聴くことができるのは、自分でも、JUYOを学んでいて本当に良かったな、と思います。
子どもたちに必要なことは、同情されることでも、特別扱いされることでもなく、この先色々な経験をして、生きる力をつけて、自分の人生を生きていくことだと思うからです。
だから、家に来ることがどのくらい、何に役に立つかは今はまだわかりませんが、できることをしていきたいなと思っています。
そして、ふと思ったのですが、これまできた子どもたちは一人も、私たち夫婦に「子どもいないの?」って聞いてきたことはありません。
他の子どもからは(子どもでも)、結構きかれたことはあるんです。
自分のお父さんお母さんくらいの年の人が、二人だけって、不思議に思うんでしょうね。
それが、「当たり前」という環境なんだと思います。
でも、施設からくる子どもたちは、「当たり前」が何なのかもわからない。
よく、「当たり前の暮らし・家族の生活」をさせてあげたいから里親に…、という話もあると思いますが、当たり前=良いではないと思う。
むしろ、これは当たり前、常識、という観念がないことが強みなんじゃないかな、と思います。
子どもたちと一緒にいると、そういうこの先の成長の楽しみとか、可能性を感じられてとても楽しいです。
この先も当面は、月1ペースくらい~、週末里親を続けていけたらと、旦那さんとも話しているところです(#^^#)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?