【書評】なぜ、あなたの仕事は終わらないのか

個人的な評価:★★★☆☆

 どちらかというと完璧主義な性格なので、資料などしっかり仕上げてから提出することが多い。だがこの本を読んで、まず全体像を把握するためにプロトタイプを短期間で仕上げてしまうという仕事のやり方がいかに良いかが分かった。著者はプログラマーであるが、それ以外の職種の人も真似したい働き方を学べる本であった。
 今回も3点だけピックアップして、今後の仕事に活かしていきたい。

➀全ての仕事はどうせやり直しになる
 どうせやり直しになるのだから細かい事は置いておき、まず全体像を描いてしまった方が良い。そしてプロトタイプを早めに作ってしまうのが、無駄を省くコツである。
 企画書という紙の上だけで時間をかけて考えても大体思った通りにならず、時間を無駄にしてしまうことがよくある。なのでプロトタイプの作成に速やかに入り、ある程度まで作った上でどのくらいの難易度かを考えつつ仕事を進めていくのが賢いやり方である。

➁役割は規則を守ることではなく、仕事を終わらせること
 自分の役割は会社のルールを守ることではなく、仕事を終わらせることである。会社の規則は最低限守るべきものに過ぎず、会社のためになるのであれば、会社の面倒な規則に違反することを覚悟で効率を図ると言う選択肢もある。アメリカでは息子が熱を出して病院に送っていると言う理由があれば、速度制限を超えて走っても見逃されると言うことがある。絶対に規則を守るマニュアル人間になるのではなく、目的の意味を考えて行動しよう。

➂勉強を目的とするな
 勉強はあくまで手段であり、目的が達成されるのなら何でも良い。なんとなく将来に役立つかもしれないで勉強すると無駄が生じる。例えば、将来に役立ちそうだからと言う漠然とした目標でプログラミングを勉強しようと思っても長続きしない。だけどゲームが好きだからゲームを作りたい!と言う目的があってプログラミングを学習すると挫折せずに続けられるし、スキルが身につきやすい。ハンマーを買って、使い方を一生懸命学ぶのは手段を目的にしてしまっている。結構このような状況は陥りやすいので、目的は何なのかをハッキリした上で学習に取り掛かる。

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