【書評】GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する近道 ギバーが成功への鍵
個人的な評価:★★★★☆
本書によると人間には搾取ばかりする「テイカー」、ギブ&テイクのバランスをとる「マッチャー」、そして受け取る以上に人に与える「ギバー」の3種類がいるらしい。この中で一番成功するのもギバーで、一番失敗しやすいのもギバーとのこと。どういうこと、、、??て思われますよね。
実はギバーは利益を計算せずに相手に与えようとするため、テイカーにカモられてしまい、一番失敗をする可能性を秘めているとのこと。ただしテイカーを見極め、テイカーに対してはマッチャーになることによって、搾取ばかりされることを防ぐことによって、一番成功する人になれるとのことだ。ということで、マッチャーの代表のような私が本書を信じてギバーになることを決意した。これからは3つのポイントを忠実に守り、見事ギバーに生まれ変わりたいと思う。
①人脈で成功する
利益を得るのは意外にも弱いつながりの人からだそうだ。転職のとき人脈を使って助けてくれるのは、強いつながりが17%、弱いつながりが28%となっている。実はつながりが薄い人にギブをすることが、成功の要因の一つであることが分かる。成功している人は、テイカー以外の人にギブしまくって、予想外のところで恩恵を受けて成功しているのだそう。私は意味のないことが嫌いで、思い返せば今まで仲の良い人にだけギブしていた(それも怪しい、、、)のだけど、繋がりが薄い人へのギブが意味のあることでしかないものだと知り、改めようと思った。
②見返りを求めない、期待しない
将来助けてくれる人が誰かなんてわからない。見返りなんて求めずに相手に与えることによって、将来予想もしないところから見返りがあると本書は述べている。ここでポイントなのが「見返りを求めない」ということだ。マッチャーもギブをすることはあるが、見返りを必ず求めたり、見返りがありそうな人に対してのみギブをする。これだと判断が遅くなり、機会損失をしてしまうのだそう。たしかにマッチャーの私もじっくり検討してしまう癖があり、ギブはするが相手の喜びも半減してしまったような経験も少なくない。そして何より、見返りを求めるギブは、与える側もあまり気持ちよくなれない。どうせギブするのであれば、見返りを求めない、気持ちの良いギブをしたいところだ。
③テイカーに注意する
最初に述べたように、ギバーは最も失敗してしまう可能性も秘めている。それはなぜかといえば、テイカーに搾取されすぎて一向に見返りがなく終わってしまうケースがあるからである。このようなケースを避けるために重要なことは、テイカー相手の場合はマッチャーになるということだ。②で述べた通り最初のギブは見返りを求めず即断でギブするが、付き合っていくうちにテイカーの匂いがしたら、マッチャーに切り替える戦略をとることがベストなのだそう。搾取されるだけされて、失敗に終わるのだけは絶対に避けたいので、よく観察し人を見極めることも重要な力になってくる。