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本日 60歳になった

かなり昔 知り合いの女性から
私、若い時に「60歳のおじいさん」と
付き合ったことがあんねん
と聞かされたことがある。
気のおけない間柄だったから
そんなん、つまり、その、
行為(sex)はできるの?と聞いたら
できる時とできない時があった 
とのことだった。
聞いた時は、私はおそらく30歳代で
60歳にもなってエロジジイが
いるものだなと思った。

本日をもって私は60歳になった。

60歳になって感じたのは
私もエロジジイと言うことだ。
これは自身で深く自覚できる。


若い時に比べると
分別臭くなっただけで、
精神的、肉体的、金銭的浪費を伴う衝動は
やり過ごせるようになってきたが
未だに可愛くて、美人で、
スタイルが良い女性は大好きだ。

今となってはその知り合いと
付き合っていたおじいさんが羨ましい。
谷崎潤一郎の作品にも共感できる


また、なんら人格的な成長も見られない。
様々な感情を抑えることは覚えたが
あいかわらず、しょーもないことに
クヨクヨ思い悩んだり、怒ったりしている。
年長者らしい余裕のある振る舞いもできない

ではこれで、あと10年後 70歳になれば
穏やかな、人格のできた人に私はなるのだろうか?

おそらくならないと思う。

私は私のままだと思う。

若い時は何らかの努力をすれば
自分は成長できるものだと思っていた。 
自分とは別の人間に
外見も中身もより望ましいものに
なれると思っていた。
一瞬努力が実を結んだ時もあったが
やがて私は私のもとある場所に戻ってくる。
その繰り返しだ。

年齢を重ねてまあ良かったと
思えることは
それに気づいたことだ。

私は私のまま。

そしてこれから私は、
いい悪いは別にして
これからますます 
自分の興味のあること
好きなことに傾倒して
他の関心のないもの、飽きたものに、
疎遠になっていくのだと思う

そういうことだ。

ただ一つだけ良かったと思えること。

この年齢になるまで大きな病気をすることなく
好きなものを食べて、 
好きな場所に自分の足で行けること
こうやって自分の思う勝手なことを書いて
人様に読んでいただけること

この幸運には感謝してもしきれない。


以上 60歳の誕生日を迎えて。




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