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インタビュー原稿の書き方【京都ライター塾レポート講義#02】3回目
ライターとして仕事をさせてもらっているので、インタビューはすでに経験済みの私。
ライターが同じ場に同席することがないので、どんな風に取材して原稿を作成しているのかの過程について、お話を聞くのも講義として聞くのも初めて。
江角さんがどんなことを考えてどう書いているのか、頭の中を覗かせてもらっているような、ちょっとドキドキしながら講義を受講しました。
いいインタビュー原稿とは?
美しくなくていい、うまくなくていい
後日振り返りをしたときに、ここの原稿のことを私は「取材した直後の下書きの原稿」のことだと思っていました。
江角さん的には原稿は編集者に出す前の状態、つまり取材して書き上げて推敲も終わった状態の原稿を指します。
【原稿】
1印刷・公表するもののもとになる文章・書画・写真など。特に、その目的で文章を書いたもの。「原稿を執筆する」「原稿の締め切り」「写真原稿」
2演説・講演などの草案。「原稿を棒読みする」
原稿といっても、何度か書き直しや修正をするので、どの段階なのか認識のズレがありました。改めてアーカイブ動画をみたら、原稿は全部書き上げた状態であるという前提で講義が進んでいました。
私が「インタビュー原稿」と認識していたのは、取材した直後の書き散らかしたメモまで原稿と捉えていたのです。
お恥ずかしい限り…。
完成に近い状態は記事と認識していました。
書き始めたきっかけが、記録を残したいという気持ちで育児ブログから入ったことも背景にあるのかもしれません。
【記事】
1 事実を書くこと。また、その文章。
2 新聞・雑誌などで伝える事柄。また、その文章。「事件を記事にする」「三面記事」
3 「記事文」の略。
[類語]雑報・埋め草・報告・論文・記録・実録・実記・手記・ドキュメント・ルポルタージュ・レポート
ここで認識がずれていると、気づけてよかったです。
今後、仕事の幅を広げる場合は、紙媒体からフリーライターへと転身した江角さんの認識の方が一般的な考え方。
と思いながら、この原稿を読み直していると、「記事」と「原稿」が混同していたので、原稿で統一したいと思います。
理想の原稿を書くための3ステップ
江角さんは3ステップでわかりやすく解説してくれました。
そう、そうなんだ!こうしていたんだ!!
原稿を書くことがライターの一番大切な作業ですが、実は事前にしなくてはいけないことがあります。だから「いざ書くぞ」と意気込んでも、すぐに書けないことがあるんだと講義を聞いて気付きます。
あまりこの部分を深く考えずにただ作業としてこなしていましたが、事前の3つのステップも大事だったと言語化してもらってすっきりです。
講義内では練習として、江角さんの書かれた原稿を2つ読んで分析しました。
比べると媒体や書くテーマによって構成が違いますし、ターゲットによって文体も変わっていることがよくわかりました。
大事なのは締めの言葉!
ここを先に考えておくことは、取材前の心構えとしては、大事だと気づかされました。
私は、全部の取材を終えてから締めの言葉を考えていましたが、なかなか決まらずに予想以上に時間がかかってしまうことがあります。
なんとなく当たりをつけておけば、方向性が大きく外れることはないですね。
ただ、当たりをつけても、自分が想い描く方向に持っていけるかどうかはインタビューをしてみないと不透明な部分もあります…。
経験を積みながら身に着けていくものなのかもしれません。
答えをズバリ書く
商業ライターとしての原稿の書き方の中で出てきた一番響いた言葉です。
小説やドラマの脚本には伏線として後で「こうだったんだ」と思わせるために、あらかじめほのめかしておくことがありますが、商業ライターにはそんな要素は一切ありません。
ウェブサイトの読み物では、最後まで読んでもらうためにあえて答えを冒頭に持ってきて興味を引き、最後まで読ませるという構成があるくらいなので、答えははっきり書く。
原稿を書いたときに読み直すときにチェックしたい項目の一つです。
一気に最後まで書く
この一気に最後まで書くということ、実はやっているようでやっていなかった、と江角さんのお話をきいて、反省しました。
グルメや観光スポットの原稿を書くときは、最後にお店の情報を載せます。そして写真を入れて紹介することもあります。
そのため、原稿を書きながら、「どこに写真を挿入しようかな」「お店の情報で漏れはないかな」「店長さん、なんて言っていたかな」と、気になって文字を打つのが止まり、ネットで検索しているうちに、別のことが気になって脱線、という経験と何度となくしている私…。
途中で検索したり調べ出すと集中力がと途切れるので、とにかく書き終える
オンラインサロンのもくもくブログを書く会に参加したとき、「ポモドーロ・テクニック」という時間管理術を使って原稿を書きました。できたところまでをメンバー同士で見せ合って話をするという形式の会です。
ポモドーロ・テクニックは、25分間の集中作業と5分間の休憩を繰り返していきます。
自分は乗ってくると何時間でも座って作業してしまうので、原稿を書くときに取り入れてみようと思います。
課題を踏まえて第三者として書くとは
今回の課題は「私の好きな○○」というテーマで500文字程度の原稿を作成します。
いいインタビュー原稿とは?
美しくなくていい、うまくなくていい
この言葉にあるように、インタビュー原稿は、集めた素材をどういう構成にして完成へと導いていきます。
自分が分析した内容を第三者として客観的に書けるか
→原稿を読み直したときに重きを置いてチェックしたいポイントです。
無意識でしていたことを、今回、言語化してもらいました。
小説のような文学的な表現が書けなくても、インタビュー原稿は集めた素材をわかりやすく整えて、書き手が分析した答えを合わせていくと完成します。
「書くこと」に視点を変えてフォーカスした月はないかもしれません。
がんばります!