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モダクラ論争、私の結論
スト6を離れる前に、マスターに行く過程で出会ってきたモダンとの戦いと、モダクラ論争の本質について、現役プレイヤーの内側からの声として一席打ちたいと思います
論争の背景
まずこの論争の最大の背景は皆さん多くの人がわかっているように古参プレイヤーの保守性や郷愁と言ったものです。仕事の中でもペーパーレスに世の中変わっていく中で、保守的な人というのはどうしてもいて「手触りが」など、感覚的なことが合理性よりも大事だ云々の主張をする
これが自分の中で完結出来てるなら何も人に迷惑はかけないのですが、しばしばこの手の人は「お前も俺の考えにならなければならない」と言って論争を吹っかけてくるから厄介ですね
モダンクラシックもそれです。「お前は我々のしてきた苦労をせねばならない」がまず基本にある。メモをスマホの写真で済ませようとしたら手書きを要求するおじさんとかいるでしょう。あれです。
なぜ論争になるか
ただし、本当にモダンがクラシックのしている事をすっ飛ばして有利ならやはり論争にはならないはず
それならみんなモダン使えばいいですからね
それでもモダンは実際には上に行けば行くほど少数です。と言う事は基本的には強くないんですよ
だから論争になるのです
論争の根底にはクラシックの人が弱いはずのモダンに勝てないという責任転嫁の要素が多分にあると私は見ています
もう一つ、この論争の背景にクラシックの人の未熟さが隠れている点を指摘します
モダンは操作の簡便さを得るために犠牲したものがあるのです。その点を突かなければ強いのは当たり前です。モダンがクラシックのただ操作簡単版としか思ってない。それってモダンを勝手に強くする戦い方です。つまりモダンがズルいという考えに目が曇って、モダンを本気で倒すための本質的な事が見えてないのです
モダン対策を本当にしたのか?
モダンはいくつか技を失っています。不完全なキャラなのです。モダンと当たる時、相手の喪失した技を知って、その点を突いているでしょうか。鉄拳を経験してきた自分にはこのあたりのキャラ対策がスト6ではあまりなされてないなと感じます
モダンにはまず共通して「待ち」が対策の一つになります。理由は対空、SAワンボタンで出るから、相手が待ちがちなのが一つ。もう一つの理由が、「失った技のいくつかがガード崩しに関わるものが多い」と言うことになります。例えば自分の使用キャラのベガだったらジャンプ中キックを失ってます。こんなベガハッキリ言って怖くないですよ
めくられないからこっちもジリジリ間合い詰めて正面から対空するだけです
モダンで強くなった気になるなと思うなら
もう一つ、モダクラ論争はクラシックの傲慢であり勝てないストレスを対戦相手に転嫁しているにすぎないという主張の補強をしましょう
相手がモダンで強くなった気になるなよ、と思うならそれは自分はモダン使いより強いと言ってるも同然ではありませんか。そんならハンデと思って勝ちなさいよ。勝てるでしょ。モダンでしか格ゲー出来ないと思ってる勢などは。
実際モダンは戦況を大局的に見れてないとか、確反が甘いなど格ゲーそのものに不慣れかもしれない、ここ突けばいけそう、と思う試合が自分にも何度かありました。そして、そうやって勝った試合で特段モダンに不満などは覚えないのです
と言う事はモダクラは論争ではなく、勝てないクラシックの未熟な責任転嫁一択と言い切ってしまえると私は思います。余計な事を考えずにモダンの対策を正面からした方が楽しいスト6ライフになると思います
実際にモダンと対戦して
て、ここまで言いましたがお前自身はモダンのキャラ対をして勝ちまくってるのかと言われると答えはもちろんノーです。モダンとの戦績を調べた事はありませんが、たぶんクラシック相手とそんなには変わらないと思います。キャラとの相性もありますね。ケンの時はモダンがカモに見えましたが、ベガを使っている時は「ゲ、モダンか、手強いな」と思ったのは事実
ただ、どっちにしろモダンとのことは記憶には残りませんね
まず出現頻度が10人に1人くらいです
そんな相手との勝率は正直後回しにした方が時間対効果が高いというもの
要するにモダンに勝つか負けるかはマスターになるまでに大した問題ではないのです
締めの言葉
まぁ、ここまで言われたら嫌モダン派の人は「色々言われたってムカつくもんはムカつく」と開き直るでしょう。でも最低でも正論ではない。理不尽な主張を他人にしてしまってるという事を自覚して「論争」と対等のように言うのはやめるべきです。モダクラ論争ではなく、ただのモダンヘイトなのです。
モダンのプレイヤーをもっとリスペクトして正面から対策を練りましょう。それでもモダンがズルくて強いと思うなら自分が使えばいいと思います。使えば弱点がわかる。そして強いと認めたものは自分が取り入れるべきですね。それが古来からある格闘ゲームでプレイヤーが取ってきた姿勢です。
長くなりましたが、これでスト6ブログは一旦終わります。勝てない時は自分の中に保守性がある。それに気づいて自分の中の認識の制限を解くと、超楽しい体験が待ってる。どのタイトルでも最後、この感覚を味わいます。
2024年夏 やーす記す