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神「死後の世界ってさ、要は人間をiPhone本体に例えた時でいう容量無限大のiCloudみたいな感じだよ」

神「だから、人間の目には人は死ぬとすべて無になってるように見えちゃってるけど、生まれてから死ぬまでに集めた記憶や思考や感情なんかの全データは天国の容量無限大のクラウドサーバ上に保存してあるんです。」

人間「なるほど…でも私達人間ってそのクラウドの仕組みを知らないから、iPhone本体が壊れる(死ぬ)と中のデータも全部消えちゃうと思って超焦りますよ。泣いちゃいます。」

神 「まあ、システムの存在を知らないとそうなるよね(苦笑)」

人間「見えないだけで全部保存されてるから大丈夫だよって、神様から人間に伝えてあげればよくないですか?全知全能なんだからそれくらいできるでしょ。冷たいな…」

神「教えてあげたいのは山々なんだけど、こっちの事情もあってね。ネタバレするわけには行かないんだよね。」

人間「え?なんなんですか事情って?気になるなぁ」

神「現状から察してくださいよ。」
神「生命なんて超絶複雑なシステムが確率なんかで創れるわけないでしょ。常考。」
神「人間なんて意図して創ろうとしたっていまだにアリ一匹創れないくせに。なんで意図せず確率で出来るなんて思えるんだ。そっちの方が不思議だわ。」
神「めっちゃ時間かけて試行錯誤して苦労して創ったっつーの」
神「で、その意図を達成するためには事前のネタバレは御法度なんです。」

人間「ふーん。ちなみに良い行いだと天国クラウドサーバ、悪い行いだと地獄クラウドサーバみたいな条件分岐とかってあるんですか?」

神「またベタな… まあまあ、死んでみればわかるから」
神「とりあえず、死んだからといってすべてが無になるわけじゃないってことが分っただけでも良しとしてよ。」

人間「わかりましたよ…けちだな。」
人間「仕方ないから死後考察チャンネルでも作るか。それくらいは良いでしょう?」

神「宗教ね。なんにも教えないと人間が不安になるのも分るから、良しとしましょう。」
人間「ありがとうございます!」


…みたいな会話が、
神と人間の間であったとか無かったとか笑

でも「死後の世界」って聞くとすごい構えた感じになってしまいがちですが、以外とこんな普通な感じだったりするかも知れませんよ。




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長岡靖仁
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