「夏井いつきのおウチde俳句大賞」授賞式に参加させて頂きました
こんにちは終活アドバイザーのヤスジンです。
終活は
「終」わりある人生を悔いなく生きるための「活」動です。
人生を「終」えるための「活」動ではありません。
高校3年間しか挑戦できないからこそ甲子園の青春が輝くように、
怖くても自身の人生に終わりがあることを自覚することで
今を生きている自分の人生を輝かせる。
それこそが本当の終活なのだと思います。
堅い話はさておき。
以前noteに書いたとおり、終活の趣味として俳句にハマっています。
そして、夏井いつき先生が選者をされている「おウチde俳句大賞」に応募した結果、なんと授賞式に参加できることになったのです。
授賞式入選でなく抽選で(季語なし)
抽選でもおそらくはかなりの倍率だと思うので超ラッキーでした。
授賞式の会場は日比谷公園内にある日比谷松本楼というレストランです。
日比谷公園自体初めて来たのですが、都心とは思えないほど自然豊かで、
思わず一句詠みたくなりました。
万緑や枝枝ビルを穿つやう 黒田安人
会場に着くと、和装の方もいらっしゃったりして
「もうちょっとフォーマルな格好したほうが良かったかな…」
とやや後悔。
まあ壇上にあがることも無いから良いか。
会場の入口には夏井いつき先生のイラストが
主催の朝日出版社代表取締役社長の開会挨拶の後に、
夏井いつき先生のお言葉がありました。
この「おウチde俳句クラブ」は夏井先生の中でやり残していたことを元にして生まれた物なのだそうです。
俳句甲子園で若い人達に俳句の種を届け、
プレバトでお茶の間を通して幅広い世代に俳句の種を届ける中で
やり残したこと。
それは
人は皆いずれ動けなくなり、100%死ぬという事実。
その事実に対して俳句は何ができるのか?
という問いに答えることでした。
「おウチで俳句」はその答えのひとつ。
家から一歩も動けない身体になったとしても、
俳句を詠むことで人生を最期まで人間らしく生きていくことができる。
そのための杖となるのが「おウチで俳句」なのです。
「おウチで俳句」は、まさに理想の終活です。
今まで終活アドバイザーとして俳句を勧めていましたが、
正に「我が意を得たり」です。
生きる支えになると同時に
自分にしか詠めない句を詠むことができれば、
自分が生きた証をタイムカプセルのように
未来に残すことができるのです。
自分の遠い子孫が自分の俳句を
鑑賞するかもしれないのです。
魅力的だと思いませんか?
大賞の句
「良き日かな髪を洗えただけだけど」
は、私も一票を投じた句でした。
私は脳出血で半身麻痺になり、それまで当たり前に出来ていたことが
出来ない日々が続きました。
コツコツとリハビリを続け、昨日まで開けられなかったパンの袋が開けられるようになった時は本当に嬉しかったです。
髪を洗ってもらった、ではなく(自分で)髪を洗えたというのが
共感ポイントとして強く刺さりました。
いつか私もこんな句が詠めるようになりたいです。
第2部は参加者が当日投句する会で、兼題は「ドア」
特別賞には残念ながら選ばれませんでした。
なのでせめてこの場で。
回転ドアぐるり一周夏休み 黒田安人
季語は夏休み。
夏休みでリゾートに来てテンションが上がった娘が
ホテルの回転ドアでグルグル回って遊んでいたのを思い出して
詠みました。
最期に記念写真を撮影し、
夏井先生とも少しだけお話できて感激でした。
来年は抽選ではなく入賞してここに来ると心に誓った53歳の夏でした。
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