重なり、連なる円の先の風景に
宇治の街でつむがれる物語。多くの人が宇治にかかる
橋を渡り、その風景の中をさまざまな人が行き交い、
歴史は交差する。宇治への旅をふりかえり、過去と未来
に思いをはせる。次に訪れたのは、旅の出発と終着点の
ターミナル。ここは新たな物語が始まる場所でもある。
これほどまでに連なる形は初めてだ
ここには丸のモチーフがあふれている
京阪宇治駅の設計を手掛けた若林広幸氏は
大阪の南海電鉄の南海ラピートのデザインも
駅舎のデザインでも、京阪宇治駅の異空間さは際立つ。
外観の円の形は、想像以上の複雑さで内部で展開され、
円と半円が重なり、とてつもない光景が広がっていた。
天井のガラスブロックからやわらかく広がる光。窓の
ない開口部からの強い光。開口部に切り取られた宇治
の風景。円の連なりに時間を連なりを感じ、ここから
始まる物語に思いをはせ、私の宇治の旅も終わりへと。
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