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京都の街でいろんなものを楽しんで

京都の旅では様々な歴史を持つ寺院をめぐって


智積院に広がる風景を後にし、そろそろ京都の歩きの
旅も締めくくり。もちろん最後の最後まで、京都の街に
散りばめられたいろんなものを楽しんで。歴史のある
建築物や、京都に散りばめられたデザインに目を留め
つつ、厚みを増していく建物の連なりをたどっていく。


智積院の向かいに今年4月に開業したシックスセンシズ京都


築地塀と縦格子に門構えと京都のデザインで組みたてられて

それは現代的でありながら、どこか懐かしくもある


その向かいには2016年に開業の
フォーシーズンズホテル京都。建物は
290mの帯状というとてつもない配置
この辺りから京都のハイエンドホテルが加速して

手かげたのは久米設計。デザインのすべてが印象的で

光井純氏による複雑な形状の車寄せには

いつかの街歩きの途中で立ち寄った
和の洋の要素が入り混じった美しさに唸りつつ
その時は、せっかくなので内部にも少し
京都の街歩きは時にはゆっくりと


でも今回は、いつものように時間も押し、先へと進む。円通橋を
渡ってしばらくすると親鸞聖人の彫像。ここは
大谷本廟で、本願寺発祥ゆかりの地
右奥に見えるのは第一無量寿堂。1968年竣工の吉田勇の設計
こちらは二天門。その美しさに見とれつつ
いつも見るデザインとは異なるおもしろさがある
全ての建物に立ち寄ることも難しいので、今回は大谷廟堂は
下見程度にして、その先へ坂道を進むと
緑に包まれた朱色の塔が見えてくる。その手前の角を曲がれば
丹塗りの美しさから赤門と呼ばれる仁王門のある
清水寺までやってきた。今回の目的は

ヤノベケンジ氏 のこの作品へ。あると思っていたのに

・・・いない。ARTISTS’ FAIR KYOTO 2024の期間
だけだったとは。いつも思うけど、下調べももう少し

気を取り直して、三年坂の風景を楽しみつつ
カフェでひと休みしたいけど、今日はもう旅の締めくくりへ
ここにもよーじや。それでも気になるものには目を留めつつ
もちろんせっかくここまで来たのだから
三年坂の側に建つ建物にも立ち寄って
旧清水小学校の校舎がホテルへとコンバージョンされ
2020年に竣工したザ・ホテル青龍 京都清水

そこは刻まれた記憶を後世へとつなぐ。その空間は

乃村工藝社によって洗練されたものへ


また三年坂の街並みを楽しみながら
美味しそうな洋菓子。石畳も大好物で
街並みの角を曲がり二年坂へ
出隅に設けられた丸い窓と化粧格子。京都の意匠をたどりつつ
二年坂が維新の道と交わる場所に建つホテルは2019年開業の
パークハイアット京都。ハイブランドホテルがひしめく京都
清水寺では猫に会えなかったので、維新の道にて狛犬に
ホテルは京大和との共存を図る計画に

京大和には幕末志士も利用したという建物も残されて

設計は竹中工務店。改めてとてつもない計画だ


パークハイアット京都の横の維新の道を上ると
霊山歴史館が建つ。時間もないので今回は下見だけに
またいつか幕末の志士たちの魂と
命にふれに。日本の歴史をもっと楽しんでいきたい

ガラスの向こうに見えたシルエットはりょうたん

霊山歴史館を後にして。左手の坂の先には

また新たなホテルが建設されて。隈研吾氏が監修の

バンヤンツリー・東山京都は今年の8月に開業した


維新の道から八坂の塔を眺めつつ坂を下り
旅は最後まで楽しんで。京都に散りばめられたデザインを
立ち止まり、たどりながら、ようやく
八坂神社の西楼門の前の交差点まで、ここを西へと曲がれば
あと少し。でも途中にはOMO5。気になるものは最後まで
のれんの先に続く小路。楽しそうな雰囲気に

OMOは星野リゾートによるブランドで

ここでは一日一室限定のよーじやルームも

よーじやのロゴデザインには三年坂でも

向かいにはアパホテル(京都祇園)EXDELLENT。隣の

ぎおん石 祇園店には喫茶室も。ここにもまたいつか

何必館・京都現代美術館も見上げつつ
いろいろと立ち止まりつつやっと鴨川へ。向こうに見えるのは
東華菜館。ここでもいつか夕食を
などと京都の街を楽しみながらの歩き旅は
阪急京都河原町駅を終着点として


JR京都駅から始めた歩きの旅。今回の旅の終着点は
阪急京都河原町駅。京都の街に散りばめられたものを
たどればあっという間に次の目的地へ。周囲を見回し
振り返り、見上げたり、見下げたり、よったり、ひいたり
の歩きの旅は、自由に視点を変えられるおもしろさで、
自転車の旅とは、また違った楽しみがある。京都の旅を
何度か繰り返しているが、まだまだ楽しみはつきない。

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