![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62638928/rectangle_large_type_2_d7a8d2500dcd00918163babaa304492f.jpeg?width=1200)
そのドアの向こうにある物語のような空間へ
窓のない白い外壁。一見ではお店には見えない。
中央区警固にあるクランクとマルチェロである。
クランクは1階のアンティーク家具ショップで
白色に塗られた引き戸の向こうに広がっている。
マルチェロは服飾、雑貨ショップである。左側
の階段を登り、白いドアの向こうに入口がある。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62638967/picture_pc_c5a25a3515a33e5f6c14323153efe9cf.jpeg?width=1200)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62638978/picture_pc_3449b1bb2753cebd3785c17996419d99.jpeg?width=1200)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62638987/picture_pc_dcc633163297cb38001bbe079e0e6df9.jpeg?width=1200)
階段を登っていき、お店の入り口と思わしき
ドアを開けると、そこは外であった。空を
見上げると、日は刻々と暮れかかっている。
お店がどこにあるのだろうかと不安になる。
屋上を見渡すと入り口らしきものがあるが、
その奥のお店の形を想像することができない。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62639017/picture_pc_a8f14dcb68dd1d6a54bc9daec73d60ef.jpeg?width=1200)
それでも、そこしか進むべき道はないのだから
このドアがお店につながっていることを信じて
進む。とても小さい文字でマルチェロと書いて
あり、これは間違いないと思いドアを開ける。
その先には階段があり、階下にお店があった。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62639034/picture_pc_15c11674a352855e60000f20011082f6.jpg?width=1200)
ようやくお店に辿り着くことができた。
お店は2階部分に広がっていた。3階の
入り口から2階へは階段だけがある。
途中、間違ったのかと思って何度か引き返し
かけた。ちょっとした冒険のようで、なんだか
物語の中に迷い込んだような気持ちとなる。
お店には、温かな木彫りの作品やアクセサリー
など、手にとってみたくなるものばかりである
お店に至るまでの動線をデザインすることで、
訪れる人の心に充実感と高揚感をもたらす。
1階とは小さな吹き抜けでつながっている。
天窓の上には水が張ってあり、光が揺らめく。
クランクとマルチェロ、ほんとに小さなお店
であるが、なぜだか大きな広がりを感じる。
ところどころに仕掛けがあり物語を感じる。
マルチェロで買い物を済ませた後、どこから
帰ったらいいのかと、お店を見回していたら
入口とは別の専用の帰り口を案内して頂いた。
楽しい時間であった。また今度訪れてみよう。