美術館ではアートも楽しんで
旅先では美術館そのものを楽しんでいる。アプローチ、
建物や歴史、空間や細部も。ミュージアムショップに
は必ず立ち寄って、時間があればカフェにも訪れる。
そしてアートはもちろんのことで、美術館のまわりに
アートが点在すれば、それを巡り、常設展や興味のある
企画展で未知なるアートを体感する。美術館は今まで
に触れたことのないアートを感じられる貴重な場所。
京都市京セラ美術館を訪れたのは昨年の11月のこと。
ちょうど 『MUCA(ムカ)展 ICONS of Urban Art
~バンクシーからカウズまで~』 が開催されていた。
MUCA(Museum of Urban and Contemporary Art)
は2016年、ドイツ初のアーバン・アートと現代アート
に特化した美術館としてミュンヘンの中心部に開館。
ヨーロッパでも、最も重要なアーバン・アートと現代
アートコレクションの一つに認められているという。
アーバン・アートとは、現代の都市空間で発達した
視覚芸術を指し、 一般的には、壁や建物、道路や橋
などの公共の場所にアートを描くこととされている。
アーバン•アートと現代アートがあふれている
バンクシーからカウズまで。シーンを代表する
アーティストたちの作品を体感できる企画展。
写真撮影も可能な展覧会を隅々まで楽しもう。
ドキュメンタリー映画もあるバンクシー
ドイツから大分、京都へ。そして次は東京に
大分市美術館による解説も参考に
公共の場での表現として、非合法に展開されてきた
アーバンアートは、そこに込められたメッセージに
より時代を映し出す。それらは大きなうねりとなり、
アート領域を形成し、メインストリ―ムを作っていく。
日常の空間で、日常とは切り離された空間で、様々な
アートにふれる。 世界は回り続け、日々、世界のどこか
で新しい表現が生まれ、刻まれ、人の心に痕跡を残す。
アーバン•アートや現代アートの世界を垣間見た。今の
時代の空気を感じて、新たな視野へとつなげていこう。
そこに込められた普遍的なものは、世界のどこにでも
散らばっているはず。日々を見つめる角度を楽しもう。