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山科の地に建つ寺院へも

新しい建物と空間とカフェを満喫して

JR山科駅を出発し、マールブランシュロマンの森に
立ち寄りつつ、南へと下る。名神高速道路を越えて、
西へと進む。目的地まであと少し。途中、名神高速道路
の歴史にもふれながら、次は山科の地に建つ寺院へも。

JR山科駅から南へ下り、名神高速を越えて西へと進む
上部に立つ記念碑のようなものは
名神起工の地に設置されたもの
川を渡り広がる風景を眺めつつ
次の目的地である寺院にたどり着いた
石積の上の築地塀に沿って
落ちる影の形も楽しみつつ
ひきのある配置の山門へと到着
門の向こうに見える風景に心躍らせつつ
山門にかかる暖簾をくぐり
門に掲げられた言葉が身にしみる
ここは真言宗十八本山の一つ
五三桐の家紋は金剛峯寺の寺紋にも
山門を越え境内を進む。正面には庫裏
軒の唐破風や寺紋の入ったのれんを眺め
中へは入れないので内部の様子を伺いながらも
寺院の風景を楽しんで
その横に設置された勅使門
そこでも同様に寺門の入った暖簾の下を
脇には寺紋についての紹介の旗。この紋の形は勧修寺
前回の旅では泉涌寺から智積院へと真言宗十八本山に
真言宗十八本山は真言宗各派の主要な18の総・大本山のこと
勅使門をくぐり、山並みを眺めつつ境内を進む
右手に建つのは江戸時代に御所から移設されたという宸殿
季節はまだ早いが紅葉のトンネルをくぐり
夏でも赤いのはノムラモミジかな
宸殿の手摺は曲げたのではなく、1本の木から取ったという
建物沿いに順路を進み
その奥の書院の前に広がる庭園には
組み上げられたアートのような枯れ枝とハイビャクシン
その中に建てられた勧修寺灯籠は水戸黄門様の寄進によって
他ではあまり見ない独特の形状に
樹齢750年ともいわれるハイビャクシンも眺めつつ
まだ先に広がる庭園へ
丸い石畳みをたどりつつ
地面に落ちる影も楽しみながら
その先には本堂。境内に建つ建物をたどり
緑の下を散策する。途中に立つ
弘法大師の像の周りには八十八ヶ所の霊石巡り
その横には四国八十八箇所の地図。ここにもいつかきっと
次は屋根の上に鳳凰を載せた
観音堂へ。内部には観音像がまつられる
観音堂の周りには緑に覆われた池が広がって
中島もあり変化に富んだ風景に
池一面は蓮で覆われて。見頃にはまだ少し早い頃
池の向こうの観音堂と緑と空の心地よい風景が広がる
庭園を後にして、山桃の老木を過ぎ
勅使門へとつながる参道へと戻り
勅使門から山門へと、そして勧修寺を後にして

動画にて春の勧修寺の美しい風景も


勧修寺は真言宗山階派の大本山で、平安中期900年に
醍醐天皇の母の藤原胤子を弔うため、胤子の母の実家
の邸宅を寺にしたのが始まりという。焼失するが江戸
時代に再興し、法親王が暮らす門跡寺院とされている。

初めての勧修寺。境内には豊かな空間が広がっていた。
勅使門をくぐり、宸殿、書院、庭園を抜け、緑に包まれた
本堂や開けた場所に建つ観音堂。そして眼前に広がる
氷室池の蓮の風景。訪れたのは7月のはじめの頃で、
8月上旬が最盛期ともいう遅咲きの勧修寺の蓮の風景
には出会えなかったが、それでも立体感と奥行き感を
楽しみつつ、心地のよい庭園の風景を存分に味わった。
勧修寺を後にして、次もまた山科の地の寺院をめぐる。

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