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奈良県庁の隣に建つ建物は

奈良県庁を後にして、また旅の続きを楽しもう。旅と
いえば電車の他にも様々な交通手段がある。奈良県庁
の隣に建つのは奈良公園バスターミナル。奈良公園は
東大寺や興福寺、春日大社や若草山など、古刹や自然
までを内包すると、その面積は660haに及ぶという。
建物は奈良の魅力を発信するためとして、またバスに
よる渋滞の緩和を目的として、2018年に建てられた。

奈良県庁を後にして隣に建つ建物へ
ここはバスターミナルと商業施設などの複合施設
奈良県庁の水平ラインに呼応するようなデザインで
外壁は自然な風合いのリン酸処理鋼板パネル。2階にスタバも
建物内には1階のエントランスから
入口には二月堂でのお水取りの様子も
天井には木目調のルーバーのやわらかな空間が広がって
ホールにはお水取りの際に使用された松明の展示や
奈良の街の模型の展示と。中央には奈良県庁舎
その隣に奈良公園バスターミナル。街の構成がよくわかる
いろいろと展示のある空間を後にして
壁面に貼られたポスターにも目を留めながら

いざいざ奈良。私の奈良への旅もまだまだこれからだ

階段を上り2階へと進み
情報広場の奥にレクチャーホールも設けられている
エレベーターで景色が一望できる気持ちのよい屋上庭園へ
建物の先には興福寺。五重塔へもほど近い場所
すぐ横には水平ラインのデザインの建物が連なって
ここからは塔屋のデザインに近づける

屋上庭園のデッキの先に奈良県庁舎と

道路をはさんで北側には奈良県警察本部

水平ラインがつながる建物のデザインがおもしろい

屋上庭園からのぞむ若草山。左手には東大寺。心地よい風景で
屋上庭園では鹿ものんびりと。さすがにそこまでは
庭園へつながるいくつかのエレベーター。次はこちらを降りて
2階のスタバの前へ。今回の旅の休憩はもう少し先にして
2階に設けられた展示スペースには
奈良の地がつむいできた様々な物語
奈良は清酒発祥の地としても知られているという

旅をすれば酒蔵にもめぐりあって、至福のひとときを

お酒を頂けるのは古代の人のおかげでもある
壁にはうっすらと鹿の姿
鹿まみれ。それは奈良の街にふさわしく
展示ゾーンにも鹿のオブジェ

奈良の街での鹿との出会いを楽しみつつ

展示ゾーンを後にして
回廊からの風景や、デザインされたベンチなども楽しんで
東西の建物をつなぐブリッジは、柱と梁の和のイメージで
フィーレンデールトラスという梯子状の構造が採用されて
トラスや手すりのリズミカルな影の様子も楽しんで
建物内部をぐるりとめぐり、また若草山ものぞみつつ
西棟には商業施設。にぎわう人の中に見慣れたオブジェ
せんとくんには建物の中でも出迎えられて
水平ラインを強調するデザインはこの建物にも
壁の素材が天井へとつながり、より形はシンプルに
最後に建物の案内板を。レクチャーホールで映像作品の上映も

保山耕一氏は奈良の風景を取り続けている

店舗のサインにも目を留めながら
そろそら建物を後にして

建物を手掛けたのはRIA。こちらでより詳しくも


バスターミナルや商業施設、小ホールや展示室などの
複数の機能をつないでいる建物は、立体的な庭として
設計されている。屋上には庭園が設けられ、奈良公園へ
とつながる眺めがある。周囲の風景を取り込む公園の
ような心地のよい建築。バスを利用せずとも、回遊性
のある動線をめぐりつつ、移りゆく景色や屋上庭園に
広がる風景を存分に楽しんで、そろそろ次の目的地へ。


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