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水の風景の中にある文化会館

 福岡の水の風景といえばこの町


佐賀駅から始まった旅は大きな空の下、佐賀平野一面
に実る麦畑の風景の中を走り、家具の町を通り過ぎ、
水の風景が広がる町に到着した。ここは以前の自転車
の旅で訪れた場所。今回は水辺の建物を目指してきた。

柳川は水にあふれた心地のよい場所


そろそろ日没も間近に。さっそく建物の中へ
向うの出入り口まで見通せるわかりやすい平面計画
吹き抜けに面した階段をのぼって2階へ
広場に開かれた一体感のある吹き抜け空間
2階には川に面してレッスンルームや会議室も
刻々と色を変えていく空。あまりゆっくりもしていられない
階段を降りてまた1階へ。ベンチのデザインも楽しげだ
川に向かって開かれた通路はホワイエ空間も兼用している
通路とつながるロビーには柳川市出身の琴奨菊関

大相撲の観戦は楽しみのひとつ

1階のフロアマップ。左側から入り、今は右側の現在地
シャープなデザインの階段室に並ぶ窓は
外からみるとこんな感じ。こちらが反対側の入り口で
白秋ホールと名付けられたホールのフライタワーが目を引く
コンクリート打ち放しの外壁。割付と段差と細かなデザイン
最後の目的地はまだ先にある。日没の時間を気にしつつも
もう少し建物やまわりに広がる空間を楽しもう
今度は広場側を通ってみる。緑と空と気持ちのよい空間だ
建物と水路の間に設けられたゆったりとした掘割広場
シンプルな建物は広場と空の風景と一体に
風景を映す建物。劇場の外にも広がる劇場空間
掘割広場には川下りの船の降り場もある
水平に伸びる庇。空を映しこむガラス面
広場にはガーデンファニチャーも。散歩道にもよい感じ
縦方向のスリットのデザインにひかれつつも
最初の入り口まで戻ってきた。大きく伸ばされた庇が特徴的だ
柳川市民文化会館 suito には豊かな空間が広がっていた

建設途中の様子も見られる貴重な動画

いつものように夢・クルーズで旅を味わおう

2020年にオープンした柳川市民文化会館の愛称は
水都やながわ。水にあふれた町にふさわしい名前だ。

建物の平面計画は、水路に面した通路空間に諸室が
配置されたシンプルな構成でとてもわかりやすい。
また建物内の活動が、外からも感じられるように
建物は水路に対して開かれ、水辺空間と一体となる
ように計画されている。建物が劇場のようにとの
コンセプトは「水上に浮かぶ柳川の舞台」だという。

心地よい水辺の風景と、水の都にふさわしい建物。
柳川でまた一つ、豊かな空間に出会うことができた。

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