見出し画像

霊獣たちのいるところ

街歩きの楽しみはつきることなく続いて

通りの先にちらりと見える近代建築。またその向こう
の大きな瓦屋根も気になるが、まずは京都の街に建つ
煉瓦造りの建物へ。1912年に建てられた本願寺伝道院
は伊東忠太の設計で、竹中工務店により施工された。
その建物の周りに立ち並ぶ霊獣たちの姿も楽しんで。


古きと新しきが混じり合う京都の街を進み
その先に建つ煉瓦造りの近代建築へ
建物の頂部には、六角形の塔屋や様々な装飾も
窓周りにも装飾が凝らされて
足元に並ぶ霊獣たち
伊藤忠太は霊獣や妖怪たちへの造詣が深い
翼の生えた象のような霊獣や
龍のようにも見えるものも

伊東忠太の妖怪好きは商品化までされていたり

その日は閉まっていたけど、今も講座会場として使われている
本願寺伝道院。100年以上の時を経て、今なお現役の建物
コーナー部分には円形の塔屋。様々な要素が
建物の周りに散りばめられていて
煉瓦と石と霊獣たちが織りなすデザインを楽しんで
また窓周りの石の意匠にも目を留めて
縦通は目立たぬように配置されている
改めてその全景を確認しつつ
円形の塔屋はドーム形状に。いつか内部へも訪れてみたい

建物は文化遺産にも数えられ

そこには建築家の建物への思いが込められている

ドローンが駆使されて内部まで。貴重な動画だ

藤森照信氏の講演会の動画も

本願寺伝道院にて開催される様々な講座も興味深い

本願寺伝道院を後にして、門をくぐりその先へ


この建物は、元は浄土真宗の信徒保険会社として建設
されて、その後、用途を変えながら今は研修所として
使われている。改修を重ねながらも100年以上の時を
経てなお、建設当時の姿そのままに今も使用され続け
ていることに驚きを感じる。伊東忠太が木造の伝統を
進化させて石材・鉄材で作る建築進化論の実証の場と
なった本願寺伝道院。その思いは今に伝えられている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?