港の入口で踊るように建つオブジェへ
神戸の街に建つ時を重ねる建物の間を抜けて
神戸の街に散らばるデザインのかけらをたどりつつ、
港の方までやってきた。神戸は港の近い街。駅から港
まで歩いて行ける距離だ。シップ神戸海岸ビルを振り
返りつつ、港の入り口で踊るように建つオブジェへと。
その建物は神戸モダン建築祭でも取りあげられて
フランク•ゲーリーが手掛けた様々な建物が興味深く
その建築家は映画でも取り上げられている
死ぬまでに訪れたいけど今はまだ夢物語
フィッシュ•ダンス。それは建築家フランク•ゲーリー
による日本における唯一の作品。1987年に建てられた
オブジェの錆びついた表面に、過ごした時間の流れを
感じる。フランク•ゲーリーといえば、波打つような
外観表現が特徴的。海外の作品に訪れるのは難しいが、
遠い過去に一つだけ、旅の途中に訪れた建物がある。
ダンシングハウス。それはプラハの街角で踊るように
建つ。建物は回転しながら空へと建ち上がり、力強い
螺旋のエネルギーを感じるデザイン。建物の下に立ち
プラハの街の風景を見渡したことを思いだす。神戸の
フィッシュダンスの風景が、いつかの旅につながって
いく。何かがきっかけとなって思い出され、いつかの
旅が私の中でつながり、大きな一つの旅となっていく。