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港の入口で踊るように建つオブジェへ

神戸の街に建つ時を重ねる建物の間を抜けて

神戸の街に散らばるデザインのかけらをたどりつつ、
港の方までやってきた。神戸は港の近い街。駅から港
まで歩いて行ける距離だ。シップ神戸海岸ビルを振り
返りつつ、港の入り口で踊るように建つオブジェへと。

シップス神戸海岸ビルと三井商船ビルが並び
通りには歴史的な建築と新しい建物が入り混じる
旧居留地を後にすれば、すぐ先には港があり
メリケンパークの入り口に建つオブジェに立ち寄って
それは金属のメッシュパネルによって造形された
魚のオブジェ。フィッシュ•ダンスという名がつけられて
鯉をモチーフとしたデザインは跳ねるようなシルエットで
公園の片隅で緑とともに風景をつくる
その公園には別の小さなオブジェも
池の中央には自然の一瞬が切り取られた
イーグル•アンド•サーモン像
小さなオブジェや大きなオブジェを楽しみつつ
踊るようにして建つオブジェを間近に見上げ
オブジェの隙間から生える緑に時の流れを感じたり
その隣にも踊るような形の建物も
オブジェと建物は重なり合って
躍動感のある風景を作る
自然の形と幾何学の形の対比が印象的で
ガラスに映り込む風景も楽しみつつ
フィッシュ•ダンスとシップス神戸海岸ビルの風景も

その建物は神戸モダン建築祭でも取りあげられて

そして踊るように建つ建物といえば
文字通りの形状のダンシングハウス
いつかのプラハの旅の風景も思い出して

フランク•ゲーリーが手掛けた様々な建物が興味深く

その建築家は映画でも取り上げられている

死ぬまでに訪れたいけど今はまだ夢物語


フィッシュ•ダンス。それは建築家フランク•ゲーリー
による日本における唯一の作品。1987年に建てられた
オブジェの錆びついた表面に、過ごした時間の流れを
感じる。フランク•ゲーリーといえば、波打つような
外観表現が特徴的。海外の作品に訪れるのは難しいが、
遠い過去に一つだけ、旅の途中に訪れた建物がある。

ダンシングハウス。それはプラハの街角で踊るように
建つ。建物は回転しながら空へと建ち上がり、力強い
螺旋のエネルギーを感じるデザイン。建物の下に立ち
プラハの街の風景を見渡したことを思いだす。神戸の
フィッシュダンスの風景が、いつかの旅につながって
いく。何かがきっかけとなって思い出され、いつかの
旅が私の中でつながり、大きな一つの旅となっていく。

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