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東大寺の奥に続く風景へ

奈良公園を南から北へと進み、その先へ

奈良公園の中央に東大寺。今まで訪れたことがあるの
は大仏殿までで、その先に未知の風景が広がっている。
大仏殿の前の道を東へと進み、鏡池を過ぎ、その先へ。向かったのは、東大寺の代表的な行事が行われる場所。


赤い鳥居をくぐり振り返って
道中には鹿の姿も
しばらく東へ進むと石段を上った先には国宝の法華堂 
寄棟の屋根の軒先には複雑な納まりも
ここは法華会が旧暦三月に行われたことから三月堂とも
奈良公園に咲く桜の風景もたどりつつ
南側の妻面に回りこむと入り母屋の屋根
残念にも礼堂の拝観時間は過ぎているようで
案内も確認して。日光、月光の両菩薩は東大寺ミュージアムへ

こちらには不空羂索観音立像が安置されている

ここは天平5年(733)の創建と考えられている東大寺最古の建物という。正堂と礼堂と二つの部分からなり、
現在の礼堂は1199年に増築されたものであるのこと

そして三月堂を後にして
石段の先に、斜面にせり出すようにして建つ
二月堂へとやってきた
石段を上り三月堂を振り返りつつ
石段からの風景を楽しみながら
本堂の横には立派な手水舎
懸魚や蛙又の装飾にも目を止めて
石垣に囲まれた回廊には、白い大きな釣り提灯が並ぶ
重厚なデザインの桟唐戸には框金具
見下ろせば三月堂の奥には四月堂も
屋根の向こうには大仏殿と奈良の街
日本建築には擬宝珠のある風景も
畳敷きの礼堂には靴を脱いで
回廊には吊灯篭が並ぶ二月堂
灯りが灯る夜の二月堂にもまたいつか
夜の灯りをしっかりとれるように提灯も大きくて
二月堂の風景と、そこから眺める風景を楽しんで
今度はこちらの出口から
斜面の上に建つ二月堂を後にして

二月堂といえばお水取り。奈良の春を迎える風物詩

お水取りに使用する竹は、旅で訪れた京田辺から

お水取りのわかりやすい解説がありがたい

初めての二月堂。今度はお水取りの時期に訪れたい

東大寺二月堂は奈良時代の歴史を受け継ぐ所

東大寺の様々な風景を楽しみながらその先へ
奈良の歩きの旅もそろそろ終わりへと

東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)は、天平勝宝4年
(752)に開始されて以来、途絶えることなく続けられ、
2024年でその数は1273回を数えるという。修二会は
お水取りの名でも知られ、行中に観音様にお供えするお香水(こうずい)を汲み上げる儀式も行われている。
法会は、今は3月1日より2週間に渡り行われているが、
元は旧暦の2月1日からで、二月に修する法会との意味
から修二会と呼ばれるようになったという。奈良の春
を呼ぶ風物詩。関西での季節の行事へもまた訪れよう。

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