旅の終わりも唐津焼で締めくくろう
今回の唐津の旅は、見返りの滝に始まり、小松酒造を
通り、蕨野の棚田の風景を満喫した。自然に囲まれた
櫨丿谷窯と隆太窯では唐津焼の色合いに、焼物と自然
とのつながりを感じた。さあ唐津の旅を締めくくろう。
唐津駅前にあるKARAEは、2019年にオープンの複合
商業施設。カフェダイニング、映画館、飲食店、オフィス
にホテルと様々な施設が散りばめられている。小さな
都市のような空間が広がる、おもしろい場所である。
KARAEのプロモーション動画があった。いろんな施設
が組合わさり、つながりあう。路地空間があることで、
街と程よい距離を保ち、落ち着いた空気が流れている。
1階のインフォメーションには、櫨丿谷窯の吉野さん
の作品も展示されていた。カフェの壁にはアート作品
も飾られているようだ。またゆっくりと訪れてみたい。
やきもののまち、唐津。里山のふもとの窯元では、
自然豊かな暮らしの中で、焼物が作られている。
自然と共にあるものづくりに心ひかれる。その地
にある大切なものが作品に宿っているように思う。
唐津焼で頂く料理とお酒。今まで、料理に使われている
うつわが作られた場所を、意識することはなかった。
九州で焼物を目にし、窯元を訪れる程に、うつわの個性
に強くひかれる。今まで気づかなかったが、うつわと
料理の関係は深い。料理を引き立て、一体にもなる。
食事を五感で楽しむには、うつわの存在が大切なもの
と感じる。うつわを楽しめば、料理も、お酒も楽しく
なる。次なる旅も、うつわと料理とお酒を楽しもう。