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千年の思いをつむぐ門の先へ

少し早起きをして、博多の風景へ

気持ちのよい朝。足取りも軽く、博多の街を眺めつつ
博多千年門にたどりついた。その門は、博多の繁栄を
願う地域住民、地元企業、行政が一体となって2014年
に建てられた。そこには博多のこれまでの千年の重み
とこれからの千年の繁栄への思いが込められている。


いざ門の先に続く承天寺の風景へ
マンホールにはった水に映る姿にも目を留めて
重厚な四脚門。破風や懸魚、木鼻に鬼瓦
のデザインが散りばめられた博多千年門
欄間には博多織りの献上模様。博多織りは承天寺が発祥の地
見上げる側面の姿も美しい。門扉の板材には樹齢千年の千年楠
五角形の断面の冠木には小口に金物も
見返りの扁額の萬年正続(まんねんしょうぞく)の
文字には、長きにわたる繁栄への思いが込められて
改めて門をくぐり、もときた道を振り返り
せんねもんに導かれて、その先の風景へ

せんねもんは博多千年門に舞い降りた謎の妖精

案内図もたよりに千年門のその先へ

承天寺が発祥の博多織についての動画も

博多といえば博多織。そのデザインが取り入れられた

ホテルや美術館にも今までに訪れた

整備された承天寺通りを
格式の高い五本線の築地塀に沿って
寺院を構成する風景の中を進む
朝の光を浴びて輝くクチナシの緑も楽しんで
門の奥に続く境内の石畳
承天寺は禅宗のひとつ、臨済宗東福寺派の寺院
境内に広がる光と緑の風景も楽しんで
寺院の各部を眺めつつ、塀の丸瓦には下がり藤の紋
木漏れ日の落ちる境内の風景を垣間見つつ
ゆるやかな曲線を描く通りに沿って
門の内側にも少しだけ
漆喰と木戸に落ちる影も楽しんで

1242年に開山の承天寺は博多山笠の発祥の地

博多の夏といえば熱気立ち込める山笠の風景

博多で出会った祭りの光景が懐かしい

承天寺は通りから眺めるだけにして


境内と一体化した道路を通り、博多に流れている歴史
を感じながら承天寺を後にする。寺院の内部の風景は、
外から垣間見る程度だったけど、朝のやわらかな光が
さす風景を楽しんだ。初めて歩いた承天寺通り。博多に
2年半住んでいたけど、改めて知る博多の魅力。限りの
ある出張の機会も利用しつつ、博多の街を楽しんで。


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