富山の街で出会った建物は
昨年のお盆に富山へ旅をして
様々な風景や建物と出会った。それは富山の街で私
にとって輝きを放っていた建物。形の連なり、空間の
連続、散りばめられた幾何学図形の数々、視点の変化。
建物内に入り込み、体全体で建築家の思いを感じた。
形は建物を構成し、建築家の意思を反映する
建築家 槇文彦は95歳まで現役として、空間を作り
続けられて、昨年、惜しまれつつもこの世を去った。
生涯現役で街や建物や空間や人と向き合い、様々な
建物を世に残された。いつかの風景を振り返ってみる。
槇文彦が遺した建物との出会いを私なりに
①ヒルサイドテラス
九州の有田の地で知った日本の20世遺産 20選にも
②スパイラル
③京都国立近代美術館
生まれ変わった京セラ美術館の向かいに建つ
④テレビ朝日本社
街の数字を集めた記事でも取り上げた
⑤島根県立古代出雲歴史博物館
旅先の建物の形やつながりを楽しむのは昔から
⑥三原市芸術文化センター ポポロ
干支のモチーフの中でもウサギは楽しい存在で
⑦福井県立図書館・福井県文書館
その建物は時代を移す図書館建築にも取り上げられて
その他にも槇文彦の建物は各地に残されて
風の丘葬祭場
まだほんの一部ではあるけれど
ロレックス中津ビル
福岡大学60周年記念館
博多に住んだ2年半では九州北部の建物も楽しんだ
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
またこれからも氏の設計した建物への旅を続けよう
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスを紹介する動画では
実際に訪れたような感覚に。建物への視点と
建物からの視点と。建物は相互に関係性を持ちながら
建築と建築のあいだを楽しんで
建築家 槇文彦。惜しまれながらこの世を去ったが、
氏の遺した建物にこれからもふれて、その思いを受け
止めたい。群造形。似た形の建物がつながり、それらの
関係性で全体が構築される。ディテールから部分へ、
一つの建物から全体の計画へ。あいだが空間を作り、
全体がつながる慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパス。
まだ見ぬ建物も多くある。またいつかの旅の目的地へ。