そしてヘンリー・ムーアの作品をたどる
日経新聞の特集の対話する野外彫刻 十選を振り返る
山梨県立美術館には四つに分かれた横たわる人体
野外彫刻にひかれている。それらは街角に、公園に、
美術館にたたずんで、おだやかに時を刻み続けている。
晴れの日も、雨の日も、風の日も。そんな野外彫刻との
出会いを楽しむ旅を続けている。日経新聞の対話する
野外彫刻 十選で振り返ったニキ・ド・サンファルに
続いて、ヘンリー・ムーアの作品をたどってみる。
まずは福岡。2020年、福岡市美術館にやってきたのは
ふたつのかたちによる横たわる人体 No2という作品
そして、今まで旅で出会ったヘンリー・ムーアの作品
を思い返し、その作品と風景をもう一度たどってみる。
大阪から車で東北へ。楽しかった旅の思い出
ヘンリー・ムーアの野外彫刻。作品のモチーフとなる
「母と子」「横たわる像」「内なるかたちと外なるかたち」
その柔らかな曲線にやさしさや、安らぎが感じられる。
またムーアは、作品が置かれる背景として空以上に
ふさわしいものはないと語ったという。空が作りだす
様々な表情と、時間により表情を変えていく野外彫刻。
とても硬そうで、とてもやわらかなヘンリー・ムーア
の作品たち。ゆったりとした時の中で、やさしく来訪者
を出迎えてくれている。作品に込められた意味を知る
ほどに作品の見え方もちがってくる。また、広がる空と
ヘンリー・ムーアの彫刻が作る風景に会いにいこう。
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