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旅は時として時間を超えることもある

佐賀にある吉野ヶ里遺跡は、日本で弥生時代最大規模
の環濠集落であることが確認され、また魏志倭人伝に
記された邪馬台国の様子を彷彿とさせる建物跡などが
発見されたことにより、全国の注目を集めたという。
今では98棟の弥生時代の建物が復元され、往時の生活
の風景が再現されている。目の前に、予想以上の光景が
広がっていた。旅は時として時間を超えることもある。
ロマンあふれる九州の地。さあ弥生時代を満喫しよう。

※表紙は吉野ヶ里歴史公園ホームページより参照


鳥居をくぐり、いざ弥生時代へ
両脇にはものものしい木杭の列がある
土地を守るための仕掛け。奪いあいは今も繰り返されている
南内郭への入り口。ムラを治めていた王たちの住まいがある
周囲が環濠と城柵で囲まれた集落となっている
侵入者を見張るための物見櫓が4カ所も設置されている
村の入口。向こうにそれらしき人が立っている
鳥居には鳥の木彫りの像が設置される。鳥への信仰がみられる
物見櫓の佇まいに、遠い弥生時代の風景に思いを馳せる
物見櫓から見る環濠の先に広がる景色。想像以上のスケール感
王の住まいが並んでる。ここは環濠で守られた集落である
1mほどの深さの竪穴式住居。内部はひんやりとしている
集会施設も建てられている。こちらは見通しのよい建物
南内郭を出て中のムラという所へ。祭司者達の生活の場がある
当時のお酒はとても貴重なもの。今ではお酒は庶民のものへ
城のルーツである環濠集落。ここは日本100名城に数えられる
門をくぐって北内郭へ。右手の主祭殿は政治と祭祀の場
2階は主祭殿。光に満ちた明るい空間が広がっている
3階の祭殿で祖霊へ豊穣と安寧を祈る儀礼が行われたという
北墳丘墓は吉野ヶ里集落の歴代の王が眠る場所
内部見学できるようにコンクリートの構造体で覆われている
発掘された状態の遺構を間近で見ることのできる貴重な施設
海外との交易品や日本の特産品など、市が開かれていた場所
高床式倉庫には重要なものが保管されている
ここは稲籾の倉。備蓄倉庫の役割や国の財力を示すもの
南のムラには一般の人々の住まいがある
竪穴住居3、4棟に対し高床倉庫1棟がつくと考えられている
南のムラの祭壇からの風景。弥生時代にいるような気がする
しっかり歩いて吉野ヶ里遺跡を満喫できた


佐賀県の東部に位置する吉野ヶ里遺跡は、日本最大の
遺跡。1986年の調査で、遺跡の全貌が明らかになり、
その歴史的価値から、現在は吉野ヶ里歴史公園として
国営公園となっている。面積はおよそ50haもあり、
東京ディズニーランドとほぼ同じ広さであるという。
竪穴住宅の中のリアルな弥生人の人形に驚きつつも、
弥生時代の暮らしを知ることができた。吉野ヶ里遺跡。
やはり、そこに弥生人の声が聞こえてくる気配がある。


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