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松尾大社で九州の旅を思い出す

鈴虫寺を後にして、京都の西側を小さな折りたたみの
自転車でめぐる旅。北へ向かって少し進めば、大きな
赤い鳥居が見えてくる。二十二社の社格にて上七社と
される松尾大社は、お酒の神様としても知られている。

参道の先の大きな赤鳥居にはよく見ると
垂れ下げられた脇勧請(わきかんじょう)と称される榊の小枝
榊の枯れ方により、月々の農作物の出来を占ったという
まずは案内板にて松尾大社の全体像を確かめて
楼門へと進む。桁行三間、梁間二間の入母屋造で
左右には随神様。江戸時代初期の作という楼門の
意匠や構造に圧倒されつつ門をくぐる
境内の先には入母屋造の神楽殿
いつか神楽の舞の時期にも神社を訪れよう
ぐるりと回り背面へ。垂木は間隔の狭い繁垂木。破風の紋章や
手摺には金色の擬宝珠(ぎぼし)
手摺の横桟の小口には双葉葵紋の飾り金物など
建物の細部や全体を楽しみつつ境内をめぐる
お酒の神様をまつる松尾大社には樽うらない
そしてその先には奉納された酒樽が並ぶ
またお酒を巡る旅もしよう。故郷である三重の作(ざく)の樽も
境内に広がる風景を楽しみながら拝殿へ
唐破風の屋根を見上げつつ、お参りを
神社によって異なる建物の形も楽しんで
本殿と神楽殿を後にして

本殿は701年に創建され、1542年に大修理が施された
ものとされている。境内は神体とされる松尾山の麓に
建てられている。ここにはお酒の神様がまつられて、
神の使いは亀と鯉とすることで知られているという。 


ご祭神
大山咋神 (おおやまぐいのかみ)
市杵島姫命 (いちきしまひめのみこと)

大山咋神は、山及び山麓一帯を支配される神であり、
市杵島姫命は、宗像大社に祀られる三女神の一神と
して古くから海上守護の霊徳を仰がれた神でもある。

福岡県の宗像大社への旅を思い出して

松尾大社は平安時代よりその類い希な霊力によって、
「松尾の猛霊」と崇められる京都最古の神社の一つと
いい、特にお酒の神様として全国の酒造家、味噌、醤油、
酢等の製造、販売業の方から崇敬を受けているという。

松尾大社にまつられるお酒の神様

日本酒と神さまといえばこちらのカードゲーム

九州の最後の夜に、並べられた酒樽も思い出す

文化という言葉のもと、また日本酒めぐりの旅へ

関西にある酒蔵を少しずつ調べていこう

お酒は文化であればこそ、日々の晩酌の理解も深まる
のではとの思いもある。九州にて日本酒に出会って、
楽しんだ日々を思い出す。そしてノートの舞台を関西
に移し始める旅。関西にまつられるお酒の神様のもと、
また日本酒への旅も視野にいれながら、旅を続けよう。

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