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道程という歌に込められたまなざし
「イキモノタチ」 タテタカコ 2007
このアルバムに、道程という曲が収録されている。
会社への通勤時、プレイリストに編集した曲を
聴きながら、川沿いを東に向かって歩いている。
朝日は、水面や道端に咲く花をきらきらと照らす。
光に包まれる中、イヤホンからこの曲が流れ出すと、
ふつふつと感情がこみ上げてくる。合唱曲のような
ピアノのイントロにも、いつかの懐かしい記憶が蘇る。
道程という言葉が好きである。結果がすべてでは
ないし、終わりよくてもすべてがよいわけではない。
そこに至るまでの道程に、大切なものがあると思う。
結果というものは、前提や条件が変わることで、
価値が変化してしまう。ある一面の評価だけに
一喜一憂するのではなく、そこに至るまでの
ひとつひとつの行動を大切にしていきたい。
「目に見えるものは消え失せても、
心に響くものは残っていく」
と歌われるその声と言葉に心動かされる。
旅には、目的地に向かう時の高揚感がある。
道中も含めて、点ではなく線として楽しみたい。
ものづくりも作られたものだけでなく、どの様に
作られたか、そこに至る道程に思いを馳せたい。