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噴水小僧は大阪駅の風景をつないでいく

街は様々な記憶をつむぎながら


次は大阪の街も旅するように楽しんで。大阪の中でも
大きな街といえば梅田と難波。それをつなぐ御堂筋も
私にとっては見応えのある通りでもある。今回は梅田
の大阪駅に2024年7月に開業した新駅ビルへ。建物の
構成は低層の飲食店フロアと高層のオフィスフロア。
まずは店舗からオフィスへとつながるロビー空間へ。


あたたかみのある木調のフロアと天井を持つロビー空間は
オフィスワーカーの日常の憩いの場。質感を変化させながら
連続する素材は壁面に表情を持たせている
スタバが併設されたTSUTAYA BOOKSTOREにも立ち寄って

スタバといえば、様々な場所に立つ特徴のある建物も

飲食フロアとエスカレーターでもつながるロビーには
居心地の良さそうなシェアラウンジがあり、
鏡面の天井は空間は広がりをもたらしている
うめきたスコープは透過型のデジタル案内端末。技術は
進化しながら、風景はモザイク状に書き換えられていく
壁は空間のフレームに、また光をうける面ともなる
壁をたどれば、ピクトサインにも目が留まる
ロビー空間はガラスのカーテンウォールで開放的で、外部の
風景とつながり、視線の先には梅田のシンボルのビルも建つ
建物のデザインが切り替わるこのフロアには
半屋外のルーフテラスも設けられ、変化し続ける
梅田に広がる景色を楽しめる。でもそこには変わらず
建ち続けるビルもある。梅田スカイビルを手がけたのは

圧倒的な空間を持つ京都駅ビルの設計者の原広司氏

この建物にはロビー空間より上にオフィスがあり、下階には
店舗エリアのバルチカ03

お酒が楽しめるテナントが多めで、03には
おっさんとの意味も込められる。ここは洗練
されつつもおっさんとの親和性が高い場所

建物の内部空間にはアートも点在していて
大きな壁面の作品から、デジタル作品まで
建物内のアートをたどる楽しさもあるイノゲート大阪は

大阪駅に直結するオフィスと店舗の複合施設

開業に至る経緯も興味深く

細長い敷地を最大限に活用された建物でもある

建物のアートをたどれば、見覚えのあるデザインに
ここはかつて大阪駅の噴水小僧か設置されていた場所で
それが姿かたちを変えて、今に現れて
当時の噴水小僧は京都鉄道博物館へ

語り継がれる、ありし日の大阪駅の風景

噴水小僧のアートを手がけたのは荒木飛呂彦氏。デザインにはジョジョ第9部の主人公のノーウェンバー•レインという
雨を降らせる能力を持つキャラクターも用いられて

ここで待ち合わせたら、確かにいいことが起きそうで

荒木飛呂彦氏の制作風景に、作品の源流も感じたり

ジョジョの奇妙な冒険は私の中で輝いて

JOJOは以前に70番目の好きにもあげた


イノゲート大阪は、梅田の街を楽しくさせる。そこに
設置された噴水小僧は大阪駅の歴史を引き継ぐアート
でもある。風景は常に更新され、変遷していくけれど、
いつかの誰かの心に残っている風景が、姿を形を変え
ながらも残されれば、過去から未来へと風景や空間は
緩やかにつながっていく。バルチカ03という、洗練
されたおっさん達が楽しめる空間には、次の機会に。
大阪の街で初めてふれるパブリックアートのJOJOを
驚きを持って楽しんだり、梅田の街から目が離せない。


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