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佐賀と聞いて思い浮かぶのは

佐賀県といえば何を思い浮かべるだろう。
陶器、バルーン、はなわ、吉野ケ里遺跡、
有明海、呼子のイカ、唐津城、佐賀牛と
枚挙に暇がないが、やはり日本酒である。
なんて、日本酒ビギナーがいうべきこと
ではないが、美味しいものは美味しい。


明治の最盛期には、県内に700もの酒造が
あったという。福岡で造られる日本酒も
もちろん美味しいのだが、どちらかと問わ
れれば佐賀である。以前、佐賀からの帰り、
特急の車内で頂いた東一の上撰に感激した
事を思い出す。陶器もよいがやはり日本酒。


というわけで、お酒を求め自転車を走らせる。
飲みたくなったら自転車は押していこう。書く
うちに、次はどうしようかとうずうずしてくる。



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まずは天吹。九州に赴任して初めて購入したお酒。
すべてはこの夏色から始まった。ラベルに違わぬ
夏っぽい、カラフルな味わいのイメージである。




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※横浜観光情報ホームページより参照

マッカーサーが愛した純米酒といわれる東長。
横浜のホテルニューグランドでは、純米東長が
オリジナルパッケージで売られている。いつか
マッカーサーズスイートで、東長を頂きたい。



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東一を醸し出す五町田酒造は、嬉野市に位置している。
東長をうみだす瀬頭酒造のすぐ側にある。かたや原敬
が命名したという東洋の長、東長。一方は東洋一になる
こと願い名付けられた東一。佐賀の日本酒の志は高い。

東一 特別純米酒 
口に含んだ瞬間甘みが広がる優しい味わい。
上撰とは違う美味しさがある。さすが東一。



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佐賀城跡をぐるりとめぐるお堀の側にある山田酒店。
店内には、佐賀県の日本酒で溢れている。めまいが
するほどの品揃えで、しばし立ち尽くす。その時は、
旅の途中でゆっくりしてはいられなかった。唐津の
思い出の万齢と鍋島を購入し、鞄につめ先を急ぐ。
自転車の鞄から4合瓶は少しはみ出るが、気にする
ことはない、お酒との一期一会の出会いが楽しい。

万齢 純米吟醸
やさしい味わい。後味はすっきりしているが、
旨味の余韻が残る。とても飲みやすい贅沢なお酒。

鍋島 特別純米酒
フルーティーな甘口である。これぞ佐賀のお酒な
感じ。口の中で広がるふくよかな味わいを楽しむ。

どちらも美味しく、楽しめる日々はあっという間に
過ぎ去ってしまう。大事に頂こうと思うも自然と
杯は進んでいく。早くも次の万齢と鍋島が楽しみ。


まだまだ、七田も天山や、肥前杜氏も宗政に、
楽しみはつきない。今日も明日も佐賀の日本酒
を小さなぐい呑で、ちびりちびりと楽しもう。

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