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そして丘の上に建つ美術館へ

9.6m角の正方形が二つ見えてきた

さあ目的地の美術館まで後少し。歩いてくる場所では
ないかもしれないが、階段の先にその姿が見えてきた。
双眼鏡のような美術館と呼ばれる北九州市立美術館。
その丘の上に建つ美術館まで、なんとかやってきた。

全体像があらわれた。迫力のある独特のフォルム
斬新な建物。上部の突出感がすごい
1マスが1.2mなので、14.4m突き出している

建物から突き出したフォルム。特徴的なデザインだ。
小さな正方形が組み合わさり大きな正方形を、そして
長方形、立方体を形作る。設計は建築家の磯崎新氏。
昨年12月に惜しくも逝去された建築界の偉人である。

建築家 磯崎新氏の独特の存在感。群馬県立近代美術館
もいつか訪れよう。そこに込められた思いを感じに。


角度によって見え方は大きく変わる
階段を上りエスカレーターにのり
エントランスへと向かう
吹き抜けとなっているシンメトリーのホールを見上げ
デザインされた階段を上る
外部から内部へと続く正方形のモチーフ
トップライトは空間を光で満たす
トイレのピクトも楽しんで
通路を抜けて
見晴らしのよい席に座ってひと休み
アートも飾られているカフェミュゼでは

つい美術館の形をしたケーキを探してしまう

今日はアイスコーヒーにとどめよう
広がるパノラマの景色も楽しんで
美術館は斜面に沿うように建つ
反対側は地面がこんなに高い
中央の大階段をまた下りて
美術館の吹き抜けを後にする
この場所に、この形。磯崎氏の発想は計りしれない
町を見下ろすように建つ北九州市立美術館
ここには磯崎新氏のこだわりがつまっている

いろんな工夫がなされた美術館。建築が作る空間
に身を置き、周囲と建物との関係に心動かされる。
建築家の明確な意思がなければ、このような建物
は実現しない。強力な意志を感じる建物。丘の上の
美術館は、北九州の町を見守るように建っていた。

建物の見どころをわかりやすく説明頂いている動画

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磯崎新氏の思いは新しい建物に受け継がれる

3年前の氏の特別展。その思いはきっといつまでも

磯崎新氏。その偉大な建築家は、昨年末、長い建築
への旅を終えた。しかし、その思いは建物の中に生き
続けている。それを守る人、受け継ぐ人、伝える人。
旅先で出会う氏の建物。またその思いを感じに行こう。

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