建物をたどって始める奈良の旅
今度の旅の目的地は奈良。刻まれた時間を楽しみに
奈良駅のすぐ側のホテルの先に建つ黒いシルエット。
なら100年会館は、奈良市が市制施行100周年を記念
して建設した建物で、礒崎新が手掛けたもの。九州に
単身赴任に行く前には大阪に住んでいたので、奈良に
も何度か訪れたが、JR奈良駅の西側は初めてのこと。
まずは予想以上のボリュームで存在している建物へ。
以前に籔内佐斗司氏の作品にもふれた
倉俣史朗の展覧会は、次は京都へ
規模は違えど、以前に訪れた美術館を思い出す
磯崎新のゆるやかに曲線を描く建物は北九州にも
宮沢洋氏の楽しい建築紹介も少しだけ
偉大な建築家にときおり思いをはせてみる
船のような建物は、その中に様々な出来事を内包する。
外部から内部へと連続する壁やボリュームによって、
建物の構成は明確となる。外部の閉じられた雰囲気に
対して、内部は天井いっぱいのガラス屋根により、光
に満ちあふれる。空間を包む光と落ちる影。内部に足
を踏み入れると、日常とは異なる空間が広がっている。
磯崎新が手掛け、今も残されている空間を楽しもう。