小石原焼の皿山の風景を楽しもう
筑後大石駅から小石原地区までやってきた。ここは
自然豊かな東峰村の山手に位置し、50軒以上の窯元
が集まる民陶の里。350年以上の焼き物の歴史がある。
自然味あふれる焼き物の色合いには、小石原焼の特徴
の「刷毛目」「くし目」「飛び鉋」の模様が美しく映える。
用の美が息づく民陶の世界。焼き物の風景を楽しもう。
刷毛目、くし目、飛び鉋の技の様子が紹介されている。
飛び鉋でつけられる均一な模様には、驚くばかりだ。
「Co-ishiwara(こ・いしわら)」は、今年に発表された
小石原焼と高取焼の44窯で共同で作る新たな陶器の
ブランド。陶芸の未来をつくることを意図されている。
これからも小石原焼と高取焼の作品に目が離せない。
民陶の里に広がる焼物の風景を満喫した。350年以上
もの間、受け継がれ作り続けられている焼き物がある。
用の美とは、うつわが使い続けられることにで、うつわ
が持っている形や風合いの美しさが見出されること。
柳宗悦が提唱した民藝における美しさとは、無心の美
自然の美、健康の美と説明されている。民藝の世界は
奥が深い。地域の暮らし、伝統に美しく存在している。
日々の生活で、長く愛され使われてきたものの美しさ。
その美を感じとることのできる目を養い、大切にして
いきたい。そんな目線を持ち、日々を暮らすことで、
毎日の風景に、価値ある何かを見出せると思っている。