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海の側に建つ県庁舎へ

長崎を歩いてめぐる旅を続けよう。出島メッセ長崎を
後にして海の方へと歩くと、船のような印象の建物が
見えてくる。日建設計により設計された2017年竣工の
長崎県庁舎。屋根により強調された水平ラインに外壁
やルーバーの縦ラインが組み合わされたデザインだ。


三角に突出した斬新な屋根のデザイン
ランダムなデザインの垂直ラインも特徴的
斜めのラインが建物に動きを生み出している
複雑なデザインに対して素材はシンプルに木とコンクリート
エントランス部分もガラスによって素材が強調されて
ガラス越しに内観を。長崎といえばこの三色
こちらの狛犬は友好県省の福建省より
ピロティを抜けて反対側へ。水平ラインはさらに複雑に
右手には長崎県警察本部。こちらも水平ラインと縦ライン
緑地はゆるやかにテラスと続いていき
ぐるりと建物の周囲をめぐる。ランダムな構成の垂直ラインは
見上げるとこんな感じ。いろんな角度から建物を楽しんで
テラスからの視線は海へとつながり、ガラスは風景を映し込む
建物の向こうにはヒルトン長崎や
長崎駅も。右奥には2024年開業予定の長崎マリオットホテル
テラスの先には長崎県警察本部。統一されたデザインモチーフ
その横には長崎県職員原爆慰霊碑。長崎にある原爆の歴史
テラスには彫像も。題名は若き日のシーボルト
オランダの陸軍軍医のシーボルトは27歳の時に長崎へ
長崎はかつての日本の玄関口。港と海の風景を眺めつつ
過去に往来した人やモノに思いを馳せる
風景になじむように低層に抑えられた建物の
水平ラインを見上げながら、その周りをぐるりとめぐる
水平ラインの間にランダムに配置されたルーバーは
前後左右に、規則的にまた不規則的に
海に開かれたランドスケープのデザインも楽しんで
海岸沿いに並んだもやいをたどって進む
ふと足元に目をやると小の字
こちらは十の字。漢字がモチーフの

長崎ハタのデザイン。色は赤白青の三色が主体の

フォントとロゴの組み合わせが楽しい長崎ハタ

海沿いをぐるりとまわって
最初の場所まで戻ってきた
そろそろ長崎県庁舎を後にして
現在位置から建物の周囲をぐるりとめぐり楽しんだ

内部空間もとても気になるデザインだ


出島メッセ長崎から長崎県庁舎へ

港に面して建つ長崎県庁舎。海辺のオープンスペース
と2階のテラスは緩やかにつながって、回遊性のある
空間を作り出している。休日で中には入れなかったが、
建物の周囲を、彫刻を眺めるようにぐるりとめぐる。

建物の水平ラインは少しずつずらされて、立体感が
高められ、海へ開かれるように建てられた低層の庁舎。
建物はランドスケープと一体となり、海とつながり、
風景をつくる。建物の全体と部分とその先に広がる
長崎の海の風景を楽しんで、次は長崎市内の北方面へ。

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