筒状の建物といえば
福岡で出会った六角鬼丈氏の設計による宗教施設は、
筒状の力強いデザインで、圧倒的な存在感があった。
ただ筒状であるだけではなく、納まりなども細やかに
デザインされている。その内部空間も気になる建物だ。
そして筒状の建物として、真っ先に思い浮かべるのが
岡山県にある奈義町現代美術館の円筒だ。この建物は
3つ作品と建物が一体化した美術館。設計は昨年末に
91歳で逝去された建築家の磯崎新氏である。円筒内は
荒川修作氏、マドリン・ギンズ氏の作品となっている。
奈義町現代美術館の魅力が詰まった動画だ。
北九州市に磯崎新氏の設計の公共建築が点在している
斬新なデザインで、ランダムな丸い窓も特徴的
風景を映す水面が幻想的な空間を作り出している。
うきは市への旅で通りがかった酒造のいそのさわ。
昨年オープンの宿泊施設には、筒状のサウナがある。
横向きの筒状の建物や空間を思い浮かべてみた。では、
縦の円筒なら、やはりハイアットリージェンシー福岡
がリニューアルされたTHE BASICS FUKUOKA 。この
円筒の内部には、とてつもない空間が内包されている。
リニューアルされ、宿泊しやすい価格設定に。
圧倒的なスケールのロビーの吹き抜け空間。
昨年末にロイヤルチェスター福岡を訪れた。この建物
も中央に筒状の吹抜けのホールを持つ。その空間では
つい見上げたくなる。福岡にある六角鬼丈氏の筒状の
建物から、筒状の建物や空間を思い浮かべてみた。何か
をテーマに建物や空間を振り返ってみるのも面白い。