そしてまた図書館へ。小倉といえばこの建物
私にとっての小倉といえば、やはりこの建物。内部空間
に漂う緊張感とはうらはらに、外部は角度によっては
ぼってりとした佇まい。外部からは内部に広がる空間
はとても想像できない。唯一無二の外観と空間を持つ、
なんだか愛おしくなる建物。それは偉大な建築家で
あった磯崎新に手がけられた北九州市立中央図書館。
視聴覚センターが改修されて子ども図書館に
ここは映画の図書館戦争の舞台にもなった場所
改めて磯崎新氏に思いを馳せて
その図書館は時代を映す図書館建築にも選ばれて
1974年に建てられた北九州市立中央図書館。この
図書館はどの街の図書館とも違う。ここにしかなく、
今後もあらわれないと思う。けしてかっこいいとは
言えない建物の内部に、緊張感のある空間が広がる。
とくに半円形が折り曲げられた内部空間がみものだ。
もうすぐ50年となる建築物。それは今なお斬新であり
続けている驚きの建築だ。昨年、惜しくもなくなられた
磯崎新。今後も残された空間をたどり味わっていこう。