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そしてまた図書館へ。小倉といえばこの建物

私にとっての小倉といえば、やはりこの建物。内部空間
に漂う緊張感とはうらはらに、外部は角度によっては
ぼってりとした佇まい。外部からは内部に広がる空間
はとても想像できない。唯一無二の外観と空間を持つ、
なんだか愛おしくなる建物。それは偉大な建築家で
あった磯崎新に手がけられた北九州市立中央図書館。

ザ・スティール・ハウスを後にし、北に向かいしばらく歩くと
特徴的な小倉の風景が広がる。その中でも
小倉といえばこの建物。磯崎新が手掛けた緑の屋根の図書館
半円形のヴォールト天井が連続する独特のデザインだ
歩道橋を渡り、わくわくしながら建物へ
建物から張り出した部分はカフェスペースに
建物の端部には大きな円形のステンドグラス
内部はこんな感じ。これは以前に訪れた時の写真
こぢんまりとした図書館の出入り口。まずは外観を楽しもう
エントランスを通り過ぎ、建物を振り返ると
緑の屋根とツタに覆われた建物。独特な外観だ
こちらも半円形のヴォールトの建物の端部
どんどんと進み、また建物を振り返る
それは位置や角度によってさまざまな表情を見せる
こちらは2018年にオープンした北九州市立子ども図書館
子ども図書館のまわりには、オオハシや
馬やカンガルーの楽しげなオブジェや
青いリングのモニュメントも
高低差のある敷地なので、ここがB1エントランス
建物内部も楽しもう。事務所に行って撮影の許可を頂いた

視聴覚センターが改修されて子ども図書館に

子ども図書館は楽しい所。おでんくんが出迎えてくれる
改修時に設置された耐震補強ブレース。美しい構造デザインだ
ヴォールト天井が連続する空間に開架スペース
プレキャストのコンクリートが現された天井は
緊張感のある空間を作り出している
子ども図書館を後にして
スロープを進み中央図書館の方へ
ヴォールト天井の隙間には開口部も
廊下を進んでいくと、その先には学習室
多くの人が利用していた。邪魔をしないように下の階へ
エントランスホール。上部には先程の学習室
迫力のあるエントランスの空間は
ヴォールト天井が90度に折れ曲がる所。驚きの光景だ
最初に通り過ぎた出入り口から外に出て
蔦の向こうには小倉城も
周囲をめぐりながら、いろんな角度から建物を楽しんだ
緊張感のある内部空間とは対照的な外観で
写真では全体像を捉えきることができない建物だ
模型はこんな感じ。歩いたルートを赤線で

ここは映画の図書館戦争の舞台にもなった場所

改めて磯崎新氏に思いを馳せて

その図書館は時代を映す図書館建築にも選ばれて


1974年に建てられた北九州市立中央図書館。この
図書館はどの街の図書館とも違う。ここにしかなく、
今後もあらわれないと思う。けしてかっこいいとは
言えない建物の内部に、緊張感のある空間が広がる。
とくに半円形が折り曲げられた内部空間がみものだ。


もうすぐ50年となる建築物。それは今なお斬新であり
続けている驚きの建築だ。昨年、惜しくもなくなられた
磯崎新。今後も残された空間をたどり味わっていこう。


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