進化していく新しい公園の形
大阪大学の吹田キャンパスを後にして
自転車でのんびりと北摂をめぐる旅。道の途中の建物
にも目を留めつつ、次は日本初のニュータウンの千里
ニュータウンの中にある千里中央公園へ。その50年の
歴史を持つ公園では新たな取り組みが行われている。
カフェレストランのSEN℃。フードメニューも魅力的
LABOには本の集会所や、アーバンリサーチ
が企画する公園グッズも扱われている
市民参加のワークショップのイベンで鮮やかに
リノベーションのデザインには乃村工藝社も
2023年開業の1OOORE SCENES(センリシーンズ)
1OOORE SCENESの「3つのO」に込められるのは
「Open:地域住民に開かれている」
「Ordinary:毎日足を運びたくなる」
「Organic:いまあるものを活用する」
代表企業にはH2Oリテイリング株式会社。様々
な企業が関わって、公園での新しい取り組みを
施設を作るだけではなく、いかに活用されるかも
デザインを通して提案されている
建物と緑と公園施設。都市公園法の改正で、近年様々な
公園で見かけるようになった風景でもある。今までに
もいろんな公園で、その組み合わせを楽しんできた。
千里中央公園ではPFIではない取り組みも
そして今回の千里中央公園は豊中市が民間の力を活用
して公園を再整備するもの。他の事例と異なるのは、
Park-PFI(公募設置管理制度)でなく設置管理許可制度
を活用して事業者が選定されたこと。民間の事業者に
対してアウトソーシングをするだけでなく、公民一体
となって公園の整備を進めていく形。公募選定基準も
収益施設(ハード事業)と公園の活性化事業(ソフト
事業)のウェイトを「1:1」とする内容であるといい、
施設を作るだけでなく、いかに施設や公園を活用し、
事業を継続させられるかという点にも重点が置かれ、
公募に選ばれた企業と行政の会議は1年間で50回に
及んだという。そこには公民両方のこの事業に対する
取り組みの強さがうかがえる。千里中央公園のこと
を振り返れば様々なことが見えてくる。通りすがった
だけでは、知り得なかったことにもたどりつく。また
機会をみつけて、食事やイベントにも訪れてみよう。
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