
京都の旅では国宝を有する寺院へも
阪急の西京極駅で電車を降り、自転車を広げて始めた
今回の旅。気になる場所に寄り道しながらゆっくりと
進む。その日の目的地はまだずっと北の方。次に訪れた
のは、前回の旅で通り過ぎた太秦に位置する広隆寺。







松尾大社も秦氏によって創建されている
広隆寺は真言宗の寺院で、本尊は聖徳太子。渡来人系の
氏族である秦氏の氏寺。創建は603年とされており、
平安京遷都より以前から存在した京都の最古の寺院。
火災などにより創建当時の建物は残ってはいないが、
霊宝殿に安置されている国宝の仏像は、7世紀に制作
されたものもあり、永い時を超え存在し続けている。












国宝20点、重要文化財48点が収蔵されている






















30年近く前のCM映像でその姿を

日本建築も旅先の目的地のひとつ
週末の日帰りには寺院や神社も目的地に。街を形作る
さまざまなものに興味があるが、京都といえば、やはり
数百年の歴史を有する寺院にも立ち寄って。そこには
周囲の喧騒から切り離された、しんとした風景がある。
時を重ねた建物の格子や柱や床。光に照らされた石畳
に沿って境内を進む。庭園の鮮やかな南天の赤い実や、
池に映り込む風景を楽しみながら霊宝殿へ。広隆寺を
訪れたのは、国宝の弥勒菩薩半跏思惟像を拝観する
ためでもあった。霊宝殿には、多くの仏像が立ち並ぶ
厳かな空間が広がる。時間を忘れその空間を楽しんだ。