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宮沢賢治の童話の世界

旅も三日目でちょうど折返し地点。秋田県にかほ市の
宿を後にし東へと向かう。目的地は岩手県花巻市の
宮沢賢治童話村。子どもたちも小さい頃から絵本に
ふれる機会も多く、なじみのキャラクターもいるはず。

宮沢賢治童話村は1996年に開館した施設。宮沢賢治
の作品世界を再現した展示がされ、それらは年代を
問わずなじみのある作品で、大人も楽しめる施設だ。


宮沢賢治童話村に到着
中央には気持ちのよい広場
賢治の教室では、童話に出てくる動物や植物や星が学べる
建物ごとにテーマが分かれていて
星を学べる教室や
動物が学べる教室も
宮沢賢治の物語にはいろんな動物が登場する
教室ごとに工夫が凝らされた展示
こちらは賢治の学校という建物
いくつも重なる家型フレームがおもしろい


学校の文字にミミズクも
いろんな椅子がならぶ神秘的な部屋
子どもたちも椅子があれば座ってみる
大小の家型のフレームが入れ子のように
くぐる先には鏡があって、さらに続いていくようだ
壁面にも模様がかたどられ
不思議な空間がつくられる
横から見るとその家型フレームの大きさがよくわかる
こちらはどんぐりをモチーフとした光オのブジェ
しずくのようなオブジェが水辺や
森の中に設置されている
風の又三郎がイメージされたオブジェも

童話村の楽しげな雰囲気が伝わる動画だ。

宮沢賢治童話村で2016年からライトアップイベント
が行われているが旅の予定であきらめた。2022年には
アート集団ミラーボーラーを中心に過去最多115基の
オブジェが美しく光り輝いて、園内をいろどっている。

昼食は山猫軒にて
そうここは、注文の多い料理店
これは山猫軒の店主の猫かな
下の子はここでもそば。旅行先ではそばばかり
私はとんかつ定食。私のほうが子どもっぽい


近くに宮沢賢治イーハトーブ館。ここは一人で建物を
見るだけにする。1993年に建てられた施設で、設計は
古市徹雄氏。九州ではナガサキピースミュージアムを
設計している。水盤が美しいと思いながらも足早に。


アプローチの横には水盤が設置され
風景や建物をうつしこむ
コンクリートの柱や壁はアプローチに影を落とす
奥には宮沢賢治氏のシルエット
水盤に映り込む風景は美しく
その空間に広がりも与えている
建物と同様にデザインされた水の道
表側とは印象の異なる裏側のデザインで
建物に落ちる影もおもしろい


宮沢賢治童話村を後にして、ちょうど折り返し地点。
ここからは南に下りつつ東北を巡っていく。最初は、
青森県も考えたが、距離と時間の関係で、岩手県まで
とした。次は平泉の中尊寺を目指す。お寺では子ども
たちはゆっくりできないので雰囲気だけを味わいに。



薬師如来、日光、月光菩薩、十二神将が安置される薬師堂
旧鐘楼には1343年に鋳造された梵鐘
1716年に建立された水辺に立つ弁財天堂
中尊寺金色堂は階段の先の建物の中に
杉の向こうの経蔵は金色堂とは対照的な造り
立派な能楽堂は国の重要文化財
白山神社で茅の輪をくぐってお参りを


中尊寺を後にし、本日の宿である鳴子温泉郷の旅館へ。
鳴子温泉郷には400本もの温泉の源泉があり、日本に
ある11種類の泉質の内、8種類もあるという。湯巡り
チケットも魅力だが、今回は旅館でゆっくり過ごす旅。

鳴子温泉郷は山々に囲まれた町
宿でかき氷を楽しむ子どもたち。今もかき氷は好物だ

旅も三日目で折り返し地点。無理があると思っていた
行程も予定通り進んで、あと二日でぐるりとめぐる。
子どもたちも楽しく過ごしてくれているのが嬉しい。
ここからは南下し、宮城県、福島県と向かうルートだ。


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