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うきはにて 見上げる空に 旅思う

田代駅から始まったうきはへの旅。ようやくうきはに
たどり着いた。長いようでもあっという間の道のり。
見上げる空に、旅の風景を思い返す。そろそろ終盤だ。
うきはへの旅、そして、うきはを楽しもう。自転車を
気持ちよく走らせる。目指す道の先の山沿いには朱色
の鳥居が立ち並ぶ姿。次に訪れたのは浮羽稲荷神社。


とうとうここまでやってきたという思いで進む
浮羽稲荷神社で見上げる空に旅を思い返す
さあ、朱色の鳥居が立ち並ぶ階段をのぼっていこう
見返すと広い空と鳥居の風景が気持ちよい
筑後平野の向こうに見える山並み。髙い所まで上ってきた
御祭神にはお酒の神様も。お酒と健康と長寿をお祈りしよう
稲荷大神の鳥居をくぐれば本殿がある
宝珠をくわえるキツネはお稲荷様のお使いだ
鮮やかな朱色の社が緑の風景に映える
頂上からはうきはの町並みも一望できる。町までもあと少しだ
さあ、朱色に染まる参道を引き返そう


浮羽稲荷神社の御祭神は、
伏見稲荷大社 稲倉魂の神
京都松尾大社 大山咋の神
太宰府天満宮 菅原の神

稲倉魂の神といえばお稲荷様。大山咋の神はお酒の神。
そして菅原の神といえば菅原道真公である。道真公が
祀られる太宰府天満宮は、京都の北野天満宮と並び、
全国の天神様を、お祀りする神社の総本宮でもある。

太宰府は博多から自転車でも一時間と少しの所

東風吹かば  にほひをこせよ  梅の花
           主なしとて  春な忘れそ

菅原道真公が詠んだ詩。太宰府へ左遷をされた時の
悲しみが込められている。梅の花へ思いが託される。

言葉は、時をこえて残り、伝わる。言葉はおもしろい。
今の時代、髑髏万博先生がインスタントフィクション
という短編小説を解説してくれる動画サイトがある。
言葉へ、作者への愛情がにじみ出ていてうれしくなる。
ここで紹介されている作品は道真公へのオマージュ。

万博先生の言葉が染みる。言葉への愛情が溢れている。
自分の世界をどうやって構築するか。言葉が心を打つ。


菅原道真公は菅家として、百人一首の歌人でもある。
あらためてその世界を感じて、思えば情景が広がる。

このたびは 幣も取りあへず 手向山 
           紅葉のにしき 神のまにまに


この旅は、とりあえずのいきあたりばったりだったが、
次々、目の前に広がる風景に心打たれている。旅に出て
こそ出会える風景がある。身をまかせて旅を楽しもう。


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