ホテル イル・パラッツォでの高揚感
ホテル イル・パラッツォ 1989
アルド・ロッシ 福岡市
バブル期のデザイナーズ・ホテルである。
2009年にリニューアルして再オープンに。
外部の基壇の階段を上ると建物の入り口へ。
エントランスの大きなガラスドアを開けると、
木の格子に嵌め込まれたガラスや照明による、
光に包まれたアプローチ空間に圧倒される。
ロビーのデザインは、インテリアデザイナーの
内田繁によるものである。特徴的なグリーンの
ソファ、黒い床と天井、重厚感のある木パネルは、
絞られた照明計画と相まって落ち着いた濃密な
空間を作り出している。日常に目にすることの
ない色の組合わせ、雰囲気に気分が高揚する。
客室はスタンダードフロアとグランデフロアで
構成される。宿泊した部屋は、ゆとりの広さの
ある34㎡のグランデツイン。グランデフロアの
スパークリング、オードブルのルームサービスは
特別な場所という感じで、お得なサービスである。
朝食を1Fのラウンジ・アンコムストという
レストランで頂く。デザートまでついた見た
目にも体にも良さそうな朝食で、朝から
テンションが高まり、元気な気分になる。
建物の外観のイメージが強く、とっつきにくい
感じもするが、内部に広がる空間とサービスが
もたらす満足感と得られる高揚感は、日常では
得難い経験であり、お得感のあるホテルだと思う。
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