その空間をたどり形を楽しんで
姫路の街歩きを続け、石の彫刻を後にして
西へとしばらく歩くと大きな空間を持つ建物が見えて
くる。圧倒的な外観、素材感。道路に対しそびえる壁面。
かつて通りがかったことのある建物と空間と形。その
シンプルで複雑な構成を、あらためて見上げてみる。
大きな吹き抜けの下を思い出しながら
姫路市中央保健センターは以前の記事でも
黒川紀章が設計した様々な建物。旅先で出会う
その空間をたどっている。もちろん形も楽しんで。
黒川紀章によって手掛けられ、1994年に竣工した
姫路市中央保健センター。同年には愛媛県総合科学
博物館、1996年に福井市美術館、2000年に福井県立
恐竜博物館、そして2006年に国立新美術館や他に
も手掛けられた数多くの建物が今も建ち続けている。
特徴的なその空間と形。ひとつのモチーフによっても
つながりを持つデザインをいろんな角度で楽しんで、
これからも黒川紀章が残した建物をたどっていこう。