CROSS LIGHTにある新しい学びの形
梅光学院大学-The Learning Station CROSSLIGHT
小堀哲夫建築設計事務所 2019
下関市体育館を後にし、次へと進む。すぐ北側には
2019年に建てられた梅光学院大学の新校舎が見える。
開放感がある建物で一目では大学の校舎に見えない。
上下階で平面がずらされて、動きのある形状である。
こちらは正面側の外観で、大きな庇は45度に振られ、
庇は人々を迎え入れるように大きくせり出している。
特徴ある外観に対して、建物の入り口はコンパクトで
さりげないが、その奥に広がる内部空間を期待させる。
キャンパスと街との境界がなく、歩道からすぐこそに
テラスや階段があり、建物の多方向からもアクセスが
できるように各所に出入り口が設けられている。1階の
カフェは一般でも利用でき、開かれた建物となっている。
梅光学院大学 Conept Movie
※梅光学院大学ホームページより参照
校舎内部は、教室や廊下を明確に区画した設計ではなく
それぞれの空間がゆるやかにつながる設計とされている。
内部には、様々なベンチやソファ、テラスが用意され、
階段や踊り場を含むいたる所で、授業や会議が開かれる。
創造性を高めるために、自由に座れる椅子は365種類も
導入されている。毎日のキャンパスライフが楽しそう。
また、1階のオフィス部分では教職員もフリーアドレスと
なっていて、建物全体が自由な雰囲気に包まれている。
新校舎のコンセプトは「学びを変える、働き方を変える、
場が人を成長させる」とされていて、建物外観や教育の
場である内部空間も、コンセプトに応じて独特の形状と
なっている。いろんなものに触れ、いろんな出会いがある
場所であり、自分を成長させてくれる場所であると思う。