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宗政酒造の有田蔵がある所

さあ旅を続けよう。次の信号を左折すれば宗政酒造だ。
宗政酒造の有田蔵は、有田ポーセリンパークにある。
ポーセリンは英語で磁器。磁器の公園という名である。
うつわとお酒が待つ場所へ、いつもの自転車で進もう。

2002年に建てられた有田蔵。観光に力を入れる宗政酒造
酒造見学は予約が必要だ。またの機会に
もう少し進むと有田ポーセリンパークの施設が見えてくる
さっそく正面のみやげ屋「蔵」へ
数々の宗政酒造のお酒。むぎ焼酎ののんのこも気になる

宗政酒造は、お酒を通じて幸福の創造を目指している


ポーセリンパークでは中世のドイツの町並が再現されている
かわいらしい形の建物が並ぶ
陶磁器でつくられた鐘のオブジェも
敷地はかなり広い。町並みのほうに行ってみよう
時期的なこともあり、残念にも建物はどれも閉まっていた
陶器でつくられたチェスがよい感じ
馬のオブジェのコレクションにしよう
球体のオブジェもある
三角屋根が特徴的な建物を眺めながら進む
有田からドイツの町並みへ。不思議な感覚だ
そしてすぐ横には有田焼の工房がある
トンバイ塀の表情がおもしろい
トンバイ塀とは登り窯の耐火レンガ(トンバイ)の廃材や
使い捨ての窯道具を赤土で塗り固め作られた塀のこと
工房では絵付けやろくろひき体験もできる
こちらも休館中。この奥には登り窯もつくられている
やっと中央奥にあるツヴィンガー宮殿へ向かう。とても大きい
水面に映り込む感じもよい。本当によくできている
迫力のある中央からの眺め。奥には庭園が見える
欄干のオブジェや塔の造りも精巧だ

ツヴィンガー宮殿はロケ地にもなっている

宮殿を抜けると庭園が広がる。山並みとつながる素敵な場所だ
庭園から宮殿を見返す。緑の生け垣も鮮やかだ
有田にいることを忘れそうになる。中に入れないのが残念
彫像もしっかりと再現されている。すごい建物が有田にある
緑とすてきな建物に触れる幸せなひととき
さあ後ろを振り返りつつも次の目的地へ向かおう


17世紀に、オランダの東インド会社により有田磁器は
ヨーロッパへ渡る。それから250年の時が経ち1975年
にドレスデン博物館が所蔵の有田磁器が日本に里帰り
したのを機に、有田町とドレスデンは姉妹都市となる。


そして1993年。香蘭社、地元有田の有志や企業が出資
し有田町にドイツ・ドレスデンのツヴィンガー宮殿を
模した宮殿を中心とした公園をつくり、有田焼の魅力
を国内外に伝えるポーセリンパークがオープンした。

ポーセリンパークを運営しているのは宗政酒造で、
この地で酒造りを追求し、お酒を通じて幸福の創造
を目指している。この旅で、その幸福をおすそわけ
頂いた。家の冷蔵庫に宗政。お気に入りのぐいのみ
でいただく一杯は毎日のささやかな幸福だと思う。

序盤から想像を超える風景。旅の楽しみはつきない。


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