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建物にある多角形を楽しもう

JR羽犬塚駅から自転車を漕ぎ、星野村へやってきた。
最初に訪れたのは古陶星野焼展示館。道路から少し
入った所の建物には、陶窯の煙突のような形があり、
すぐにそれとわかる。頂部は自然を取り込む開口部
となっていて、そこから光や雨が中庭に落ちる。外に
対して閉じた建物は、中庭を通して自然とつながる。
柔らかな光が落ち、しんとした空気の中庭がよい感じ。

建物の平面は八角形。中央は中庭となっている
遠くからも陶窯の煙突のような形がよく目立つ
三角の窓から自然光を建物内に導き入れている
建物の中央にある中庭。上部の開口部から光が落ちてくる
開口部に窓はない。ここは自然とつながる屋外空間である

建物の形状は八角形をしていて、星をイメージされた
とのこと。星と煙突がモチーフの自由な造形が面白い。
四角形にはない、ゆるやかな角をもつ多角形の面白さ
がある。ふと、今までにみた多角形を思い出してみる。

京都にあるさくらであい館の展望塔。八角形のパノラマ感
武雄温泉の当時の大浴場も八角形
たくさんの開口部から光が室内に充満している。贅沢な空間だ


木の殿堂は多角形というより円に近い。とても素敵な場所
 福井県にある中谷宇吉郎雪の科学館の建物は六角形
雪の結晶をモチーフとしたデザイン
福岡県庁舎の議会棟も六角形。池に映る姿を見てみたい


九州芸文館は中庭が六角形。斜めに溢れた動きのあるデザイン
立面も角度をつければ多角形のように見えてくる


六角形の立面といえば伊東豊雄建築ミュージアム


多角形になると、コーナーの角度はゆるくなり、建物の
シャープさが軽減され、親しみやすさのある形となる。
ボードゲームのブロックスにも四角形の駒ではない、
トライゴンという商品もある。遊びながらも多角形に
ついて考える。建築についても遊び心を持ち楽しもう。

ブロックストライゴン。通常のブロックスとはまた違う面白さ

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