宇治川の風景を眺めながら
宇治に広がる山と川の風景へ
そして次に訪れたのは、宇治川の風景と一体となった
中村藤吉平等院店。1818年に建てられた旧菊屋萬碧楼
という歴史のある旅館が2006年に改修されてできた
お店で、その建物が街と人とつながるデザインとして
2022年10月に新たにリニューアルオープンされた。
中村藤吉本店にも旅の最初に訪れた
日本茶の新しい可能性への思いも込められて
可能性が最大限に引き出されていることも評価されて
プレゼンテーションの動画で、その内容も
宇治と人との結びつきをコンセプトとした場所は
ムトカ建築事務所の村山氏と加藤さんと
N2LANDSCAPEによって形になって
参道に面した公園のような空間は、地元の住民にも
開かれた場所として、イベントも行われるという。
丸に十ののれんの先に、店舗へと続くゆるやかな
スロープは参道と宇治川をつなげる空間ともなる。
築120年もの建物は、外観や内観にその風情を残し
つつモダンなデザインが付加され、魅力的な空間へ。
たくさんの人で賑わい、店内で席をとるのも難しい
ほど。注文した後は店内をぐるりとめぐり、外部の
カウンターで宇治川の風景を眺めつつひと休み。その
建物は新たなデザインにより、街とつながり、風景を
とりこむ。建物の記憶を継承し建つ、新たな人の流れ
を作り出すデザインの力を感じる場所を楽しんだ。