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唐臼の音が響く里で

昨年、工藝風向で小鹿田焼の坂本創氏の個展が開かれていた

工藝風向で見た一枚の写真。うつわをつくる男性の姿。
ラフな雰囲気に興味が湧く。どんな人なのだろうか。
また、どんな場所でうつわが作られているのだろうか。
購入したうつわを眺める程に小鹿田への思いは募る。



図書館で借りたリーチ先生。読み応えのある小説だ


リーチ先生を読んだ。陶器の魅力がつまっている物語。
陶器にかける熱い思いを感じ、小鹿田で刻まれた歴史
を知る。読むほどに、民陶の里への思いを強くする。



さあ、小鹿田焼の里を楽しもう

ついに小鹿田を訪れる日が来た。どこまでも続くかのような坂を上ると、眼前に民陶の里の風景が広がる。



まずは小鹿田焼陶芸館。小鹿田焼の歴史に触れよう
小鹿田焼には今もなお手作りの伝統がある
今は9軒の窯元。坂本工窯に憧れてやってきた
煙突が緑に映える。焼き物の風景が広がる
6月の中旬の頃。がくあじさいも美しく咲いている
川のせせらぎに、唐臼の音が響く。ここには音風景がある
自然と一体となった登り窯が美しい
唐臼の音が響く。土が粉砕されていく
おだやかな風景だ。山のふもとの里の風景がある
壁に埋め込まれた鹿田焼のうつわ。焼き物の里の風景だ
通り沿いに日干しされている陶器。ものづくりの過程に触れる
登り窯の回りの炎の跡。迫力のある光景だ
唐臼は水の重さを利用して動く。緑と水の音の風景
静かな里に唐臼の音が響く
いくつかの窯では、ギャラリーを見ることができた
小鹿田焼にはさまざまな色や形の作品がある
水差しも日干しされている
工藝風向で見た小鹿田焼の水差し。いつか購入したい
坂本窯までたどり着いた
これぞ焼き物の里の風景だ
工藝風向でみた作品もある。やはりその色と形にひかれる


土に対し、水に対し、火に対してピュアであること。
様々な葛藤の中で、美しいものが作り続けられている。
未来を見据えつつ、大切なのは今。この瞬間の作品。
ものづくりへの思いと、生み出される作品に感動する。


こちらは小袋窯。里の一番端に位置している
登り窯を見学させて頂いた。新しく作られたとのこと
火入れ場所が2ヶ所もある。なかなかの迫力だ
お清めの塩。焼き物には神聖さも漂う
ギャラリーには刷毛目のうつわがいっぱい
民陶 小鹿田焼。今回の旅で小鹿田焼に少しは近づけたかな
刷毛目のうつわを購入。重ね焼きの一番上のもので跡がない



小鹿田焼の里。焼き物が作られている風景と出会った。
小川のせせらぎ、響く唐臼の音。日干しされるうつわ。
登り窯と煙突。建物の中には、様々な形の小鹿田焼。

民陶の里の音風景を感じつつ、今も変わらず小鹿田で
作り続けられている陶器に触れた。工藝とよばれる
美しさは陶器だけでなく、この里全体から感じられる。
ここでしか見ることのできない、技術と美しさがある。

長く続くものづくりとは何か。受け継がれてる技術に、
古きよきものを大切にして、見出される新さもある。
ただ、ものづくりに対する真摯なまなざしが、美しい
ものを生み出すと感じる。確かなものづくりに触れ
美しさを知る旅。この気持ちを忘れないようにしよう。

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