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次は紫に彩られる境内へ

次は緑に映える紫が広がる風景へ

郡山から始めた奈良の旅もそろそろ終わりへ。くるみ
の木を後にして今度は西へと進み、しばらく走り次に
訪れたのは法華寺。今回の旅では、おもしろいことに
いろんな建物を見ることができた。郡山駅を降り立ち、
市役所、城跡、ホール、研修所、事務所、図書館に、
国際会議場、店舗、放送会館、ホテル、また市役所、
カフェ、そして次は奈良といえばお寺。関西に住んで
いるので、京都や奈良へいつでも気軽に出かけられる。


寺院は旅の目的地のひとつで
いつものように日本建築のモチーフをたどり
拝観順路を確かめながら
境内を順にまわっていく
門を抜け、正面に建つのは
からぶろ。日本最古の浴室とも
ツツジの花を楽しみつつ、その奥に建つのは
光月亭。18世紀中頃の建物で、ここには移設されたという
建物と緑と空を楽しんで
内部の休憩所でほっとひといき
境内には二つの庭園があり
シランの紫の花の先に広がる
緑の風景を楽しんで
次は鐘楼堂の先に建つ本堂の方へ
ツツジの花の咲く風景をたどり
立派な鐘楼堂を振り返りながら
境内を彩る御柳梅の向こうの
池に浮かぶように建つ護摩堂。鮮やかな紫の
見頃を迎えるカキツバタ
それは寺院の風景を彩って

紫と緑の連続に燕子花図を思い描き

四半に並べられた敷石に導かれ
慈光殿へ。そこは宝物殿となり
秋の正倉院展に合わせて公開されるものもあるという
そしてもう一つの名勝庭園へ
池のほとりを緑を感じながら
光にきらめく葉の色や
鏡のような池には風景が反転し
漆喰に落ちる影も楽しんで
ギョウリュウバイも鮮やかに
境内の中央には本堂がそびえ
障子で区切られたその先には

十一面観音菩薩立が安置されている。正倉院展の頃に

ご開帳される観音様は、平安時代の作であるという

そこに設置される十一面観音像には
京都への旅でもふれていた

光明皇后の面影を伝える観音菩薩象は時代を越えて

法華寺をぐるりとめぐり後にして
南大門をのぞけば本堂の姿も
法華寺の風景をいろんな角度で楽しんで
今回の奈良の旅もあとわずか

法華寺は創建以来、皇室ゆかりの尼門跡寺院として、
1200余年もの時を刻む。聖武天皇の后・光明皇后の
発願により建立された寺院は、総国分尼寺として今の
時代に伝えられる。境内に広がる花の風景。寺院の
中の光と影。いつものように寺院の風景を楽しんで。


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