唐津焼とルーナと日本酒
唐津城を後にして健太郎窯を目指す。途中には洋々閣。
いつか泊まってみたい老舗旅館である。内部には豊かな
中庭をもつ魅力的な場所。隆太窯ギャラリーもある。
虹の松原の中を進み、鏡山のふもとへ。急な山道を
しばらく上ると健太郎窯に到着する。ギャラリーに
設けられた窓から唐津湾と虹の松原を一望できる。
ギャラリーに並べられた陶器はシンプルであるが、
味わいがあり、色合いも一様ではなく深みがある。
酒器もたくさん置かれていたので、伺ってみると
博多の住吉酒販や白糸酒造とも懇意にされている
のこと。やはり陶器と日本酒はつながっている。
唐津の町に戻ってきた頃には辺りはすっかり暗くなって
しまった。夕食はhanaはな家にて頂いた。歯科医院と
して使われてた建物は、築80年の歴史があるとのこと。
和風と洋風が混ざった佇まいには独特の雰囲気がある。
そしてようやくカフェ ルーナにたどり着いた。昼間は
カフェ、夜はバーとして営まれている。中はカウンター
席とテーブル席が数席のこじんまりとした空間である。
カウンターに座り、注文したのは万齢と鍋島。日本酒
は好きなぐい呑を選んで頂くことができる。カウンター
にはたくさんのぐい呑が並んでいる。いろいろ試して
みたい気にもなるが、疲れた体に日本酒が染みていく。
歩ける程度にほどほどにしておく。これから、自転車
を押して電車に乗せて、博多まで帰る予定でもある。
ぐい呑はすべて唐津焼であるとのこと。先程、健太郎窯
を訪れたことを伝えると、この店もよく利用されている
らしく、ご存知であった。次に唐津に来る時は隆太窯を
勧めて頂いた。隆太窯のぐい呑もたくさん置かれている。
カフェ ルーナのランチは唐津焼カレーがおすすめ
とのこと。次に訪れる時にはランチを頂きに来よう。
唐津には万齢の小松酒造と隆太窯がある。昼はカレー
で、夜には唐津焼のぐい呑での日本酒が待っている。
唐津の旅の行程を思い描く。次回の唐津が待ち遠しい。