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旅先ではミュージアムも楽しんで

松尾大社の重森三玲による庭園を後にして、京都の
西側を小さな自転車でめぐる旅は北へと続く。その
すぐ先の嵐山には、様々な見どころであふれている。
次は嵐山の桂川の側に建つミュージアムを楽しんで。

道中にはホテルに併設された儘という名のレストラン

かつての阪急電鉄の保養所がホテルへとリニューアル

すぐ先には桂川。右手の創業明治30年の松風閣を越えると
桂川の先に嵐山の風景が広がる
嵐山といえば渡月橋。コンクリート造で木の欄干を持つ橋は
1934年に完成したもの。気持ちのよい風景を楽しみながら
目的地のミュージアムを目指す。道中に立ち並ぶ羅漢像は
嵐山羅漢。向かいの宝厳院の呼び掛けで1995年に始まり
今では先祖供養や企業繁栄祈願として奉納されているという
奥には湯豆腐嵯峨野。村野藤吾による建物が移築されたもの

嵐山もまた訪れよう。今度はゆっくりと時間をとって

道沿いに並ぶ石像の向こうには
京都嵐山ご清遊の宿らんざん。嵐山の建物に目移りしつつも
目的地のミュージアムまでやってきた
建物の前に設けられた石垣に沿って入口へ
ここは2018年にリニューアルオープンした嵯峨嵐山文華館
元は2005年に建てられた小倉百人一首殿堂 時雨殿で

竹中工務店の設計施工の嵐山の風景に寄り添う建物

山をかたどったサインもよい感じ

ここは嵯峨嵐山にゆかりのある芸術や文化にふれる所

その時は江戸絵画の展示。展示室は写真撮影も可能で
写真をとりつつ江戸絵画を楽しんで
北斎80歳の作品。その斬新さに息をのむ
こちらも北斎の作品。生活感のある題材で
手ぬぐいの淡い青にも目が止まる
絵に描かれているのはいったい誰?
髪型や着物の形や模様から花魁や遊女だと分かるという
東燕斎寛志による雪中美人図。美しい色合いと立ち姿
3枚並んだ美人図。色の関係性がおもしろい
柔らかさと鋭さが共存する迫力のある作品は
祇園井特の京妓美人図。その色合いに魅入られるよう
などと初心者にやさしい展示を楽しんで
1階の展示室を後にして2階へ
ピクトサインも忘れずに
桂川に面した広縁のようなスペースの横には
120畳の大広間。壁面に沿って展示されていたのは
歌川広重の東海道五十三次。こちらも写真撮影可能とのこと
東海道を東から西へとたどってみる
旅の始まりは日本橋。江戸の生活がふんだんに 
第1宿は品川。アプリのみんはやの問題でもたまに出される
第4宿は保土ケ谷。並ぶ家々の色も楽しげで
東海道一の難所とされる箱根は第10宿。岩肌の色も面白い
第18宿は三保の松原。白帆の船が遠くまで
橋の上には岡崎城へ向かう大名行列。第38宿は岡崎
第42宿の桑名。東海道はなじみのある地元の三重県へ
故郷の四日市は第43宿。京都までも気になるところ
両親の実家は第47宿の関。幼い頃から馴染みのある場所
という展示が大広間の壁面に
大広間を後にして、広縁からは
桂川が見渡せる。手前にはホテル翠嵐のエントランス
階段を降りて、建物の前に広がる庭園には
石張りと砂利による現代的な枯山水
アートと庭と建物と。ミュージアムを楽しんで
ゼロからわかる江戸絵画。垂れ幕も斬新で
奥には嵐山OMOKAGEテラスというカフェスペース
カフェはもう少しがまんして、のれんと門をくぐり
嵯峨嵐山文華館を後にして

旅先で楽しむミュージアム。そこには知らない世界が
待っている。江戸絵画や東海道五十三次、未知なるもの
にふれ、自分の世界を広げていこう。もちろん、外構に
アプローチ、佇まいや周囲と調和する建物も楽しんで。

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