二人の彼女に見つめられて
紅乙女酒造 ごま焼酎 紅乙女
ごま焼酎なるものに、どこか見覚えのあるイラストに
ひかれて購入した紅乙女。普段は、だいたい麦焼酎を
楽しんでいるのだが、めずらしいものには目がない。
ラベルの女性のイラストは漫画家の江口寿史氏の作で、
2019年の紅乙女酒造とのコラボ商品である。今年も
「江口寿史イラストレーション展 彼女」は全国巡回中。
公式サイトには、「どこに置いていても澄んだ視線を
投げかけてくる女性のイラストは、まさに、まっすぐに
美味しさを追求する紅乙女を象徴するものです」とある。
紅乙女という美しい名の焼酎に、ふさわしいイラストで
ついつい手にしていた。ときにはゴマの香りを楽しもう
壱岐の蔵酒造 壱岐焼酎 壱岐っ娘
もう1人の彼女の名は壱岐っ娘。その青く深い瞳に
吸い込まれそうになる。宇宙を感じる眼差しである。
二人の彼女。どちらも魅力的で、甲乙はつけがたい。
しっかり味わって、次の一本を決めることにしよう。
壱岐焼酎は世界が認めた産地呼称の焼酎である。
壱岐焼酎を名乗るには、麦と米麹、壱岐市の地下水
を原料とし、仕込みから瓶詰めまでを壱岐市内で
おこなう必要がある。壱岐にある七つの蔵により
醸される焼酎の数々。壱岐っ娘はその内の一つ。
壱岐っ娘のイラストは、故・長岡秀星氏の作品。
壱岐の島出身の世界的に有名なイラストレーター
である長岡氏は、アース・ウインド&ファイアー
ジャケットのイラストで知られている。確かに、
壱岐っ娘も深淵な宇宙のイメージに満ちている。
モーリス・ホワイトは「秀星、LPジャケット
を描いてくれ。我々は秀星のジャケットを
見て、そのイメージとのヴァイブレーション
の中でサウンドを創りだしていこうと思う」
と云ってジャケットの制作を依頼したという。
※長岡秀星 回顧展サイトより
宇宙のファンタジーを聞きながら、壱岐っ娘の
後ろにある宇宙を感じながら、グラスを傾ける。
旅に出るほどに、お酒を飲むほどに、その周辺
の楽しみはつながっていく。二人の彼女に乾杯。