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もちろん美術館としても満喫しよう

次の場所へ進む前に、もう少しパレスハウステンボス
を振り返る。建物内にはハウステンボス美術館が設置
されていて年数回の企画展が開催されている。そして
その時の展覧会はTHEドラえもん展。2017年に東京で
開催された展覧会が日本各地で開催され、2023年に
初めて九州での開催が、ここハウステンボス美術館。
建物だけでなく、もちろん美術館としても満喫しよう。


九州初上陸のドラえもん展はハウステンボスで

ドラえもんとアートとの楽しい出会い

さあ通路を進んでドラえもんとアートの世界へ
写真撮影OKの展覧会を存分に楽しもう
あなたのドラえもんをつくってくださいの言葉によって
アーティストにより様々なドラえもんの世界が展開される
アーティストの心の中のドラえもんは
いろんな色や形で表現されて
その世界観の中に引き込まれる
ここは藤子不二雄ミュージアム。いつか訪れよう
アーティストにとって切り取られたドラえもんの
さまざまなシーンが展開されて
巨大なしずかちゃんの作品も
紙で作られたタケコプターは
内部まで精密に再現されている
タケコプターは本当に夢の道具だ
タケコプターで飛ぶ下に広がるお花畑
村上隆氏は作品にドラえもんを招きいれる
ドラちゃんと一日デートは蜷川実花さんの作品
夢のような一日だ
レンブラントの絵の円は、実はドラえもんの手だったのかも
鴻池朋子氏の牛革にクレヨンでドローイングの壮大な作品

アートには日常がひっくり返る力がある

奈良美智氏の中のドラミちゃんは
こんな感じのキャラクターに
ジャイアンにリボンをとられてとても怒っている

またアートは必要不可欠なものの一つとも語られる

奈良美智氏といえば、ゆふいんのYourdogを思い出す

村上隆氏の作品も楽しんだゆふいんの美術館

さいごのウエポンという作品。ドラえもんに世界を託す
頭上には平和への祈りを込めた国内最大級のドーム壁画
西尾康之氏のドラえもんに込められた生命観についての作品
機械で、疑似生命でありながら生命が息づくドラえもん
背面の機構部は機械と宗教性が融合される複雑な作品
漆で表現された一目でわかるシルエット
そしてタイムマシンの漆黒の情景までもが漆にて
道具の持つ技術と、そこに刻まれた記憶。その様子を光と影で

クワクボリョウタ氏の作品は新潟の大地の芸術祭でも

作品の中にはドラえもんの中に出てくる風景や
ドラえもんのひみつ道具に着目したものや
まったく別の角度からも。宮殿を背景にドレスが映える
のび太の想像によって生み出されたペガは木の彫刻で
のび太の日本誕生をモチーフにした作品。とても奥が深い
光が立体に形を与える。光の動きに合わせて像が動く
そして最後のメッセージ。本当にそう思う
2017年に始まったドラえもん展に長崎で初めて訪れた

ドラえもんの歌で懐かしい記憶をたぐりよせよう

星野源のドラえもん。これもアートの域に達している
何者でもなくても世界を救おうのメッセージに共感も


「あなたのドラえもんをつくってください」
この展覧会は、作家たちにこんな依頼をすることから
始まったという。そして、その依頼に応えた28組の
作家たち。作家のジャンルはさまざまで、年代も20代
から60代まで幅広い。展覧会の監修者は、ドラえもん
はもはや、日本人にとっての「環境」なんだと思う
という。確かにテレビや日常でドラえもんを見ると、
ほっとした気持ちになる。あの丸みを帯びた姿形には、
なんだか安心感がある。だからこそ、作家が生み出す
ドラえもんは、受け手の持つドラえもんのイメージと
のギャップを伴い、どこかなつかしく、そして新しい。
アートとドラえもんとの興味深い出会いを楽しんだ。

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